研究課題/領域番号 |
17612009
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
大場 恭子 金沢工業大学, 基礎教育部, 研究員 (20367452)
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研究分担者 |
札野 順 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (90229089)
西村 秀雄 金沢工業大学, 基礎教育部, 助教授 (70208221)
栃内 文彦 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (50387354)
金光 秀和 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (50398989)
本田 康二郎 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (40410302)
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キーワード | 科学教育 / 倫理学 / 教育学 / 技術倫理 / ケース・メソッド |
研究概要 |
1.技術倫理教育を実践する上で、事例(ケース)を効果的に活用する必要性を再検討し、学習・教育目標に即したケースとその教育方法を選定するための理論枠組みとして、ケースの分類方法・分類学(タキソノミー)の構築を始めた。 2.研究代表者らが所属する機関(以下本学とする)において、平成18年度から3年次必修科目として開講される「科学技術者倫理」(2単位)の詳細な授業計画(シラバス)を作成し、上記のタキソノミーを踏まえた上で、教育・学習目標に即したケースを選定した。 3.技術倫理教育にケースを有効に活用するための教育方法(ケース・スタディ、ミニ・ケースによる導入や整理、自己学習、e-ラーニングなど)を検討し、上記の必修科目「科学技術者倫理」において、特に、本研究課題の中核である「ケース・メソッド」を使った講義の展開について具体的などの講義計画(受講生の人数、時間、時期、討議グループの構成、課題、などを含む)を作成した。 4.オランダで開発された技術倫理教育用のe-learning教材であるAgoraを、大人数の学部生を対象にケース・メソッドを実践する上での支援教材として活用する方法を具体的に検討した。その一環として、この教材研究分担者の一人(栃内)が、開発の中心となっているデルフト工科大学において日本語化の作業などを行うとともに、海外研究協力者であるイボー・フォンダ・プールを招聘(平成18年3月12日〜17日)し、ケース・メソッドの補助教材として使用する上での問題点などを検討した。 5.ケース・メソッドによる教育の効果を測定・評価する方法について調査し、特に、ピッツバーグ大学などで開発された評価基準Ethics Rubricsを援用する準備を始めた。 6.本学の教員(特に企業勤務経験者)へのヒアリングを行い、ケース・メソッドを用いた教育で使用するケースの素材となる情報を収集した。
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