研究課題/領域番号 |
17613003
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
堀 弘幸 愛媛大学, 工学部, 助教授 (20256960)
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研究分担者 |
高井 和幸 愛媛大学, 無細胞生命科学工学研究センター, 助教授 (40260848)
濡木 理 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (10272460)
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キーワード | RNA修飾 / 好熱菌 / tRNA / RNAメチル化酵素 |
研究概要 |
平成17年度の本申請計画では、(1)高温環境下のRNA修飾システムを包括的に調査するため、当研究室において、高温培養システムを確立する(2)高温環境下のRNA修飾酵素の補助因子に関する知見を集積する(3)耐熱性RNA修飾酵素の基本的性質を把握するという三つの目標を設定した。 (1)の目標を達成するため、東京薬科大学の超好熱菌培養システムを借用し、実際に超好熱古細菌を培養した。この経験をもとに、当研究室において、簡易の超好熱菌培養システムを立ち上げ、現在、稼働するに至っている。平成18年度の研究計画では、このシステムが研究の中核をになう予定になっている。(2)に関連し、高度好熱菌由来ポリアミンがRNA修飾酵素の補助因子として極めて重要であることを確認し、第28回日本分子生物学会年会・ワークショップにおいて研究成果を発表した。本研究は、平成18年度計画でも引き続き、実施される予定である。(3)に関連し、tRNA (Gm18) methyltransferaseの構造解析について、第46回日本生化学会中四国支部例会にて報告した。本発表は、この学会において優秀研究発表賞を受賞した。また、メチル基供与体存在下でのサブユニット構造変化について、4th International Symposium on Nucleic Acid Chemistryにおいて報告し、その内容を学会紀要としてまとめた。さらに、tRNA (m^7G46) methyltransferaseのRNA認識システムについては第7回日本RNA学会で、サブユニット構造については第78回日本生化学会年会で、A.aeolicus由来tRNA (m^2_2G26) methyltransferaseが古細菌酵素とは異なるRNA認識パターンを示すことを4th International Symposium on Nucleic Acid Chemistryで報告した。tRNA (m^2_2G26) methyltransferaseの知見は、学会紀要としてもまとめられている。
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