研究課題
本研究は第19期日本学術会議東洋学研究連絡委員会に結集したアジア研究諸学会の代表者を研究分担者として、それぞれの分担者が母体学会から研究者を招請して新たに研究部会を組織し、「グローバル化とアジア」をテーマに諸学問分野がおかれた現況の分析と今後の発展を志向するアプローチ方法を構築するために論議してきた。各研究部会における論議の成果は分担者を通じて全体会議に提起され、6月・10月・11月・1月の4回にわたってさらに論議を重ねた。従来のアジア研究諸分野を統合したアジア人間科学の蓄積を理論的に統合・構築し、その成果をあらためて世界に向けて発信することによって現在生じているグローバル化の下における価値観の対立を克服することを参集する全研究者が取り組むことを申し合わせた。その第1歩として、特定領域研究「グローバル化とアジア人間科学」申請に向け具体的な実施計画策定を行い、また各研究部会において論議された研究成果を本科研報告書「グローバル化とアジア」として編集した。本科研に集う研究者の範疇を超えて広く一般に向けたアピールとして、9月24日に(財)東方学会・「総合人間科学」(中谷英明東京外国語大学教授共同研究プロジェクト)の協賛によるシンポジウム「アジア人間科学への道-東洋学とアジア研究-」に参加、さらに12月4日に本科研主催によるワークショップ「グローバル化とアジア人間科学-アジアの知恵で地域全球化を検証する-」を開催した。ワークショップでは当初組織された10研究部会を拡大した12研究部会の代表者によって各々の分野からグローバル化の相対化と研究蓄積の発信に向けた取り組み計画が発表された。本科研ではされた。各研究部会の活動内容および全体の動向は本科研において設置したホームページにおいて常時公開することによって参集した研究者間の交流を促し、一般向けには研究成果の公開・情報の提供に努めている。
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国文目白 45
ページ: 1-10
哲学・思想論集 30
ページ: 61-79
國學院雑誌 106-11
ページ: 257-268
簡帛研究二〇〇二・二〇〇三(李学勤・謝桂華主編)(広西師範大学出版社2005年6月)
ページ: 51-59