研究課題/領域番号 |
17633006
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
西脇 良 南山大学, 総合政策学部, 講師 (70387736)
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研究分担者 |
金児 曉嗣 大阪市立大学, 学長 (10047350)
河東 仁 立教大学, コミュニティ福祉学部, 助教授 (80224799)
安藤 泰至 鳥取大学, 医学部, 助教授 (70283992)
河野 由美 藍野大学, 医療保健学部, 助教授 (10320938)
堀江 宗正 聖心女子大学, 人文学部, 講師 (90338575)
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キーワード | 宗教心理学 / 社会系心理学 / 宗教 / 臨床 / スピリチュアリティ |
研究概要 |
本研究は、2003年に発足した「宗教心理学研究会」のメンバーで構成された研究チームにより、宗教に関する心理学的研究の体系化ならびに活性化を目的としておこなわれた。設定した課題は次の3点であった:第1に、宗教心理学の体系化に向けた準備を行うこと;第2に、研究者間の交流と情報交換を活発化させること;第3に、社会に対して学問上の貢献を行うことができるよう準備を行うこと、を課題とした。 第1の課題を果たすため、文献研究チームが組織された。(1)まず、現代社会が抱える諸問題の中から、宗教心理学の視座から関連があると思われるトピックスを抽出し、それらを、「排他性・偏見・攻撃性」「精神的健康」「死」など10のカテゴリーにグルーピングする作業をおこなった。(2)その後、各カテゴリーの担当者が、主として2000年以降の国内外の文献を収集・レビューして最新の研究動向を把握するとともに、今後の検討すべき課題や研究展望についても指摘をおこなった。 第2の課題を果たすため、研究会開催のほか、研究チーム内の情報交換の活性化がはかられた。(1)研究会については、日本心理学会全国大会でのワークショップ、および研究チーム独自の公開研究発表会、を各1回開催した。これらの研究会の開催記録は、宗教心理学研究会が発行するニューズレター誌上で詳細な報告をおこなうととともに、研究会のホームページ上においても報告をおこなった。(2)さらに研究チーム内の情報交換については、独自のメーリングリストの利用と、合計4回の企画会議を開催して活発に意見交換をおこなった。 第3の課題を果たすため、予備調査チームが組織され、「宗教とスピリチュアリティ」「死生観」等をテーマとする予備調査が2回実施された。すなわち、(1)高齢者大学受講者および医療関係者を対象とした調査、(2)心理学関係者を対象とした調査、をそれぞれ実施して結果を分析するとともに、今後計画されている本調査に向けた検討がおこなわれた。
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