研究課題/領域番号 |
17634011
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
福田 洋一 京都大学, 理学研究科, 助教授 (30133854)
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研究分担者 |
竹本 修三 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40027256)
東 敏博 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90135517)
渋谷 和雄 情報・システム研究機構国立極地研究所, 地圏, 教授 (80132710)
藤本 博己 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50107455)
佐藤 忠弘 国立天文台, 電波研究部, 教授 (10000176)
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キーワード | 衛星重力 / 地球学 / 重力変化 / 地上検証 / 小型衛星 / 高精度加速度計 / 精密重力測定 / VERA |
研究概要 |
衛星重力の広範な地球科学分野への応用を目指したサイエンス指向の特定領域研究を打ち立てることを目的として、2005年7月25-26日の両日、東京大学地震研究所で、研究分担者を中心に、固体地球物理学、大気力学、海洋学、陸水学、雪氷学等の関連研究者の参加を得た研究集会を開催した他、特定領域申請に向けた研究テーマ毎の会合等を実施し、平成18年度発足新規特定領域研究申請(領域名「衛星重力地球学」)を行った。 「衛星重力地球学」では、衛星重力を核に、観測・解析・技術開発を融合した新しい地球科学研究分野(地球学)の創生を目指し、そのための具体的な課題として、 1)日本周辺海域での海水質量変動の検出を目指したVERA観測点での超伝導重力観測と海底圧力計アレイ観測、 2)南極域での氷床から海洋への氷質量移動検出を目指した氷床上精密重力測定と沿岸海域での海底圧力計アレイ観測、 3)環境変動とも関連した海洋・氷床質量変動の検出を題材に、ローカルな地表観測とグローバルな衛星観測を結合したデータ処理により、地球システムの観点からの重力変化の理解、 4)複数の小型衛星による高時間・空間分解能観測を特徴とする日本型の衛星重力ミッションを目指した衛星搭載用高精度加速度計の開発、 の4課題を設定した。 さらに、これらの課題に関連し、とくにGRACEデータの利用など衛星重力に関連した国内外の研究状況の調査、衛星重力データの地上検証に関する研究調査、小型衛星を利用した衛星重力ミッションの可能性等についての調査や、研究者間での意見交換等を積極的に実施した。
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