研究分担者 |
矢野 栄二 帝京大学, 医学部, 教授 (50114690)
山岡 和枝 国立保健医療科学院, 技術評価部, 室長 (50091038)
苅田 香苗 帝京大学, 医学部, 講師 (40224711)
野村 恭子 帝京大学, 医学部, 助手 (40365987)
錦谷 まりこ 帝京大学, 医学部, 助手 (40327333)
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研究概要 |
米国のハーバード大学医学部Mind/Body Medical instituteで実践されている身体不定愁訴ストレスマネージメントプログラムにより、気分状態と身体不定愁訴が密接に関連し、うつ症状の改善に有効であることは先行研究によって示されているが(Nakao M, Fricchione G, Myers P, et al. Psychother Psychosom 70 : 50-57,2001.)、この知見を日本の臨床現場に応用するための課題を整理するため、本企画調査が実施された。 米国側を代表してハーバード大学医学部精神科教授Arthur J Barsky氏を東京に招き、2005年8月16日に、情報交換会を開いた。うつ病診断の問題点、うつ病重症度の客観的評価、身体症状不定愁訴の定義、身体症状の多角的評価、身体感覚増幅尺度の質問紙の英語版と日本語版の相違点、心理社会的ストレス自覚度の評価法などの各問題について、日米双方の立場から議論した。そのうち、うつと身体不定愁訴の表出様式(Reporting Style)の性差の問題については総説として論文刊行をした(「心療内科9 : 10-16,2005」と「性差と医療2 : 521-525,2005」)。 その後もMind/Body Medical Instituteと密接な連絡をとり、今後実施する研究プロジェクトについて相談をするとともに、日本語版のストレスマネージメントプログラムの原案作りを行なった。
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