研究課題/領域番号 |
17639012
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石井 正浩 北里大学, 医学部, 教授 (90222950)
|
研究分担者 |
田代 忠 福岡大学, 医学部, 教授 (20268981)
池田 久雄 久留米大学, 医学部, 教授 (50168134)
小川 俊一 日本医科大学, 医学部, 教授 (50194436)
鮎沢 衛 日本大学, 医学部, 講師 (40287610)
牟田 広実 久留米大学, 医学部, 助手 (40343694)
|
研究期間 (年度) |
2005
|
キーワード | カテーテル治療 / 川崎病 / インターベンション / バイパス手術 / 遠隔期 / 心血管後遺症 / 長期成績 / 急性期成績 |
研究概要 |
【方法】 対象は、6施設においてバイパス手術、カテーテル治療を施行した症例。これらについて、質問紙を用いてバイパス手術・カテーテル治療の方法、合併症、虚血症状の有無、術前後の変化、手術成績などを調査した。 【結果】 バイパス手術について 6施設より24症例、25回のバイパス手術症例を得た。バイパス手術症例の追跡期間の中央値は6.9年であった。バイパス手術症例の使用グラフトは左内胸動脈22例、右内胸動脈10例、右胃大網動脈10例、動脈グラフト2例であった。術中に合併症として、僧帽弁閉鎖不全が1例にみられた。術後1年以内の閉塞が12%にみられ、5年開存率は84%であった。バイパス手術施行後の閉塞に関する要因として、バイパス手術が行われた年代(1980年代)や怠薬があげられた。 6施設より29症例、35病変のカテーテル治療症例を得た。カテーテル治療症例の追跡期間の中央値は5.8年であった。バルーン治療が5例、ロータブレーター治療が22例、ステントが6例、ロータブレーター治療+ステントが2例であった。術中の合併症として5例に新生動脈瘤、3例に一過性徐脈、1例に心房細動がみられた。カテーテル治療施行後1年以内の閉塞が11%にみられ、5年開存率は77%であった。カテーテル治療施行後の閉塞に関する要因として、バルーン治療のみの施行があげられた。 【結語】 川崎病に対するバイパス手術、カテーテル治療の長期成績はおおむね良好であった。しかし、川崎病は幼少時に罹患し、これらの手術時期も10代前後であるため、更なる長期予後についての調査をこれからも行う必要があると考えられた。
|