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2007 年度 実績報告書

ネットワーク進化と分散アルゴリズム-テラ時代の分散アルゴリズム工学

研究課題

研究課題/領域番号 17650005
研究機関九州大学

研究代表者

山下 雅史  九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (00135419)

キーワード分散システム / 進化ネットワーク / スモールワールド / アルゴリズム工学
研究概要

本申請で、申請目的を説明するために、分散システムのエージェント数は既にギガで測られる時代にあり、テラの時代が近づきつつある、世界人口6.13x10^9の約半数がインターネットに組織されている。申請時点でGoogleは4.29x10^9個のホームページを検索可能であると書いた。もちろん実測されていないが、ホームページ数は既に200億(2x10^<10>)を越えて留まる所を知らない。このように、急速に変化するネットワークが本研究の対象である。
この数年、申請者は巨大なネットワークの制御を統計力学の立場から研究を進めて来た。粒子の制御と計算機ネットワークの制御の大きな相違の一つは、粒子には名前が無いのに対して、従来の計算機ネットワークの制御には識別子の存在が基本的であった。すなわち、対象としたのは匿名の大域的情報を持たないモーバイルネットワーク(匿名自律分散ロボットシステムと、しても見做し得る)である。この視点から本年度は大きく2点の研究に取り組んだ。一つは匿名自律分散ロボットの合意問題、もう一つは高速な乱歩の設計である。匿名自律分散ロボットの合意に関しては、座標系のばらつきが合意に及ぼす影響について議論した。乱歩設計については、対象とするグラフトポロジー情報を最大限に利用することにより、ある特徴を持つグラフにおいては非常に高速な乱歩が設計できることを示した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Robots and Molecules2007

    • 著者名/発表者名
      Masafumi Yamashita
    • 雑誌名

      Stabilization, Safety, and Security of Distributed Systems, 9th International Symposium, SSS 2007

      ページ: 3-3

  • [雑誌論文] Fault-Tolerant Simulation of Message-Passing Algorithms by Mobile Agents2007

    • 著者名/発表者名
      Shantanu Das, Paola Flocchini, Nicola Santoro, Masafumi Yamashita
    • 雑誌名

      Structural Information and Communication Complexity, 14^<th> International Colloquium, SIROCCO 2007, Castiglioncello, Italy, June 5-8, 2007, Proceedings

      ページ: 289-303

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Speeding up random walks on finete graphs2007

    • 著者名/発表者名
      Y. Nonaka, H. Ono, K. Sadakane, M. Yamashita
    • 雑誌名

      2007 Korea-Japan Joint Workshop on Algorithms and Computation

      ページ: 127-133

    • 査読あり
  • [学会発表] 辺上を移動するロボット1台による最適な多角形探索2008

    • 著者名/発表者名
      深見 浩和, 小野 廣隆, 定兼 邦彦, 山下 雅史
    • 学会等名
      2008年(2007年度)冬のLAシンポジウム
    • 発表場所
      京都大学数理解析研究所
    • 年月日
      20080128-30
  • [学会発表] 有限グラフ上の高速ランダムウォーク2008

    • 著者名/発表者名
      野中 良哲, 小野 廣隆, 定兼 邦彦, 山下 雅史
    • 学会等名
      2008年(2007年度)冬のLAシンポジウム
    • 発表場所
      京都大学数理解析研究所
    • 年月日
      20080128-30
  • [学会発表] 局所的な次数情報を用いた無向グラフの探索2008

    • 著者名/発表者名
      来見田 裕一, 小野 廣隆, 定兼 邦彦, 山下 雅史
    • 学会等名
      2008年(2007年度)冬のLAシンポジウム
    • 発表場所
      京都大学数理解析研究所
    • 年月日
      20080128-30
  • [学会発表] グラフ上のランダムウォーク高速化とその限界2007

    • 著者名/発表者名
      野中 良哲, 小野 廣隆, 定兼 邦彦, 山下 雅史
    • 学会等名
      2007年度夏のLAシンポジウム
    • 発表場所
      能登
    • 年月日
      20070718-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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