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2005 年度 実績報告書

離散構造データの幾何的配置変動に起因する複雑性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17650024
研究機関東京農工大学

研究代表者

斎藤 隆文  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (60293007)

研究分担者 品野 勇治  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助教授 (00297623)
金子 敬一  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助教授 (20194904)
宮村 浩子  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助手 (20376859)
キーワード階層的クラスタリング / 木構造 / 階層構造変化 / 安定性 / ボロノイ図 / 可視化 / 疑似カラー / 大規模データ
研究概要

本研究は,離散構造データの幾何的配置変動が引き起こす複雑かつ大域的な位相構造変化について,理論的ならびに実験的に追究し,諸問題に共通するメカニズムを明らかにすることを目的としている.初年度は,階層的クラスタリングを主たる対象として,基礎的な数値実験ならびに安定性評価に関する検討を中心に行った.
階層的クラスタリングの位相構造変化を見る新しい考え方として,「仮想要素追加法」を考案した.これは,調べたいデータのクラスタリング結果に対して,仮想的な要素1個を追加してクラスタリングをやり直したときに,もとのクラスタ構造と本質的に同じ構造が得られるかどうかを調べるものである.このとき,追加する要素の位置によって構造が変化する場合とそうでない場合とがある.その性質を調べるために,任意の要素配置に対して,構造変化を引き起こす追加点の境界線を描画するようなツールを作成した.次に,構造変化が起きない領域が多いほど,もとのクラスタリング結果は安定であるという考え方に基づいて,クラスタの木構造の各ノードの安定性を算出する手法を考案した.特に,2次元ユークリッド空間でクラスタ間距離として重心法を用いた場合について解析し,発表した.
これと並行して,CG,可視化,形状処理の各分野において,種々の問題に取り組み,関連する問題の洗い出し作業を続けている.その過程において,以前に提案した,1次元スカラーデータを対象とした「二色塗り分け疑似カラー表示法」について,新たな表示形態を含めて国際会議で発表した.また,大規模な木構造データの可視化を行う際の,わかりやすいノード配置方法とリンクの提示方法について検討し,発表した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 分枝限定法における計算過程の可視化2006

    • 著者名/発表者名
      宮村(中村)浩子, 宮代隆平, 中山知樹, 品野勇治, 斎藤隆文
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 2006(MPS-58)

      ページ: 27-30

  • [雑誌論文] グラフパターンマッチングと可視化を用いた階層的クラスタリングの安定性の解析2006

    • 著者名/発表者名
      南雲 拓, 斎藤 隆文, 宮村(中村)浩子
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 2006(MPS-58)

      ページ: 31-34

  • [雑誌論文] グラフパターンマッチングと可視化を用いた階層的クラスタリングの安定性の解析2005

    • 著者名/発表者名
      南雲 拓, 斎藤 隆文, 宮村(中村)浩子
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 2005(CG-119)

      ページ: 43-48

  • [雑誌論文] Two-Tone Pseudo Coloring : Compact Visualization for One-Dimensional Data2005

    • 著者名/発表者名
      T.Saito, H.N.Miyamura, M.Yamamoto, H.Saito, Y.Hoshiya, T.Kaseda
    • 雑誌名

      Proc.IEEE Symp.on Information Visualization 2005

      ページ: 173-180

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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