研究課題/領域番号 |
17650025
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 誠 東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (50114872)
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研究分担者 |
小池 康晴 東京工業大学, 精密工学研究所, 助教授 (10302978)
橋本 直己 東京工業大学, 精密工学研究所, 助手 (70345354)
長谷川 晶一 東京工業大学, 精密工学研究所, 助手 (10323833)
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キーワード | 筋力パターン / 筋電計測 / マッスルキャプチャ / 動作生成 |
研究概要 |
本研究では、従来のモーションキャプチャによる姿勢計測に加え、実際に動作している人間の筋肉の動き(筋力パターン)を全身の筋電計測によって獲得し、その情報を利用して人間型キャラクタの自然な動作生成を可能にするマッスルキャプチャを実現する。まず、我々がこれまで開発してきた等身大仮想環境構築技術および筋電パターンからの部分的な運動の推定技術を用いて、様々な運動を行いながら筋電パターン計測が可能な計測環境を構築する。そして、計測した筋電パターンから全身の筋力パターンを直接推定する技術を開発する。さらに、これらの計測情報をデータベース化し、そこから筋力パターンレベルにおいて動作を自在に合成することで、人間型キャラクタの自然な動作生成を試みる 平成17年度は、マッスルキャプチャに必要な筋電パターン計測環境と、そこから得られた筋電パターンから全身の筋力パターンを推定する手法を検討した。 筋電パターン計測は、従来のモーションキャプチャで行っていた各関節の位置・角度情報を筋電信号と同時に計測する。さらには、計測対象となる人間が何かの物体と力を介したインタラクションを行っている場合、そこから受ける力の計測も行う。そのためには、我々がこれまでに行ってきた等身大仮想環境提示技術(現有設備・技術)を用いてインタラクション対象を仮想物体として等身大提示し、等身大力覚提示装置で相互に発生する力を表現することで、多様な状況を自在に作り出すことが出来る。また、できる限り多くの筋肉を同時に計測し、かつマッスルキャプチャに特化した筋電装置が必要となる。様々な動きを実現しながらの計測を考慮した筋電電極について基本設計を進めた。
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