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2006 年度 実績報告書

半永続データの自己組織化管理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17650034
研究機関九州産業大学

研究代表者

成 凱  九州産業大学, 情報科学部, 助教授 (50368875)

研究分担者 牛島 和夫  九州産業大学, 情報科学部, 教授 (40037750)
キーワード半永続データ / 寿命付きデータ / ストリームデータ / アクティブAjax / Web 2.0
研究概要

近年、Webとインターネットに基づいた情報配信技術の発展により、情報の生産・配信コストを大幅に低下させ、今年度は、次世代Webを代表とするWeb2.0における半永続データ管理方式の研究及び並列計算情報に代表される半構造データが爆発的に増加し続けてきた。従来、データベースを代表とするデータ管理システムでは、データがいったん保存されると明示的に変更・削除しない限り永遠に保存される。このようなデータは永続データと呼ばれている。我々はキャッシュデータの一般化として、永続データとストリーム・データの間に存在する寿命付きの半永続データに着目し、その特徴の解明と利用方式を研究してきた。前年度までは主に半永続データのモデル化を中心に研究を進め、データの利用パターン(アクセス頻度、最近のアクセス時間)に関する情報を効率よく管理するためのデータ構造TBF(Time-Decaying Bloom Filters)を考案した。
今年度は、次世代Webを代表とするWeb 2.0における半永続データ管理方式の研究及び並列計算モデルBSRにおける半永続データの効率よく扱う原理の解明をした。まず、半永続データの応用として、次の特徴を有するいわゆるソーシャルWebアプリケーションを考えた,1.複数のユーザが同時にサーバと接続し,共通のスペースにおいてインタラクションを行い、データの変更を行う.2.ユーザはほかのユーザの動きを意識しながら行動する.3.サーバ側は全体の状況を把握できる.各々のユーザの状況は把握できない.ソーシャルWebアプリケーションでは1.サーバ側でデータの更新状況を管理する.そのために空間的に効率よいTBFを採用する.2.サーバ側の持つデータの更新状況をクライアント側に伝える。これ基づいて、クライアント側でよりスマートにサーバとの同期頻度を調整できる。また、ハードウェア技術の進歩に伴うマルチプロセッサーの普及のなか、並列計算が重要になってきた。並列計算モデルBSRにおける半永続データの効率よい処理についての研究を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 その他

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Constant Time Algorithm to Generate Plus and Minus Symbol Sequences2006

    • 著者名/発表者名
      L.Xiang, K.Cheng, K.Ushijima
    • 雑誌名

      INFORMATION 9・2

      ページ: 331-337

  • [雑誌論文] On Gray Codes for Set Partitions2006

    • 著者名/発表者名
      L.Xiang, K.Cheng, K.Ushijima
    • 雑誌名

      Proc. Information-MFCSIT 2006

      ページ: 180-183

  • [雑誌論文] ウェブとデータベースによる情報配信2006

    • 著者名/発表者名
      成 凱
    • 雑誌名

      九州産業大学情報科学会誌 5・1

      ページ: 27-30

  • [雑誌論文] Sequence analysis in constant time on BSR

    • 著者名/発表者名
      L.Xiang, K.Cheng, K.Ushijima
    • 雑誌名

      Proc. of PDCAT 2006

      ページ: 431-436

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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