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2005 年度 実績報告書

作業履歴の多元的インタラクティブ可視化によるソーシャルキャピタルの利用

研究課題

研究課題/領域番号 17650038
研究機関東京大学

研究代表者

中小路 久美代  東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(特任教授) (00345133)

研究分担者 山田 和明  東京大学, 大学院・情報学環, 科学技術振興特任教員(特任教授) (80345149)
キーワードソーシャルキャピタル / 知識コミュニティ / 知識共創支援 / 義務感と期待感 / 持続的コミュニティ
研究概要

本研究は,知識コミュニティへの「参加の軌跡」を提示することで各メンバの持つ知識や専門性の違いの把握を助け,そこから認識される「義務感」や「期待感」に基づいてメンバからの「貢献」を促進することにより,新たな協同の機会の発見や創出を促し,持続的な知識コミュニティを構築することを目指すものである.
本年度はまず,社会学などにおける義務感や期待感に関する理論に基づき,ネットワークを介して知識共創に携わる知識コミュニティ活動において,個々の参加者における義務感と期待感とがどのように培われ,コミュニティとの関わり方を決める際にどのようなソーシャルキャピタルとしての役割を果たすのかについてのモデル化をおこなった.
次に,それらの義務感や期待感を感じ取るために,個々人の,他者とタスクとの関係と時間遷移とに着目するアクティビティデータの可視化手法を構築した.具体的な事例でこの手法を検証するために,オープンソース開発プロジェクトの,約5年間にわたって蓄積されたメーリングリストデータをアクティビティデータとして利用した.発信者,応答者間関係,メール内容の重要単語間の同起関係,および参加者の役割を同定する手法を構築し,それらの関係が,時系列変化によってどのように変化するかをインタラクティブに見るために必要となるインタラクションプリミティブを構築した.
最後に,このような,個々の参加者が多様な知識や情報を貢献ながら,結果として大規模な知識体系を構築していくような,コミュニティにおける知識共創の枠組みを提案し,参加者の貢献と学習,およびコミュニティの進化という観点から,持続的なコミュニティとの関係をモデル化した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Understanding the Nature of Collaboration in Open-Source Software Development2005

    • 著者名/発表者名
      K.Nakakoji, K.Yamada, E.Giaccardi
    • 雑誌名

      Proceedings of Asia-Pacific Software Engineering Conference

      ページ: 827-834

  • [雑誌論文] Humane Requirements for Enabling and Nurturing Collective Creativity2005

    • 著者名/発表者名
      K.Nakakoji
    • 雑誌名

      Proceedings of the HCI International Conference(HCII) CD-ROM

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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