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2005 年度 実績報告書

辞典コンテンツを自動編集・個人適応する仕組み

研究課題

研究課題/領域番号 17650040
研究機関名古屋大学

研究代表者

長尾 確  名古屋大学, 情報メディア教育センター, 教授 (70343209)

研究分担者 大平 茂輝  名古屋大学, エコトピア科学研究所, 助手 (60339695)
友部 博教  名古屋大学, 情報科学研究科, 研究員(COE) (10397440)
キーワードオンライン辞典 / 自動編集 / 個人適応 / 言語的アノテーション / 可視化 / 辞典構造 / オントロジー / 知的検索
研究概要

本年度は、研究代表者が制作を担当した、日本認知科学会編『認知科学辞典』(共立出版,2002年)のデジタル版でXMLによって構造化された『デジタル認知科学辞典』(共立出版,2004年)の各項目に含まれる解説文に対して、言語構造や語彙情報に基づく言語的アノテーションを付与した。これは言語的アノテーションに関する研究代表者らの研究成果を用いることによって、半自動的に行った。言語的アノテーションを含む辞典コンテンツから、項目間の関係性、項目語とその定義を構成する語の間の階層的な関係などを導き、ネットワーク構造を生成した。このネットワーク構造を利用した辞典全体の可視化・検索システムを構築し、辞典の構造に偏りがないか調査した。その結果、分野によっては大きな偏りがあることが発見できた。また、項目間の意味的関係が人間の直感と合致しているかどうかを実験によって確認した。この実験内容は認知科学辞典の内容を専門分野とする被験者に思いつく単語から始めて、それに関連する専門用語を想起させ、実際に辞典のネットワーク構造からその用語が容易に導けるかどうかを調べたものである。
これは、人間の持つ辞典の項目とその文脈に関する知識と辞典から生成されたネットワーク構造を比較するものであり、人間の直感と重複する部分が十分に大きければ、そのネットワーク構造は妥当なものであり、言語的アノテーションによって項目ごとに個別に意味構造化を行うことによって、辞典全体の構造がさらに明確になり、編集の手がかりになる可能性があることを示したことになる。この点では、辞典に含まれる用語の網羅性に大きな偏りがあったため、意味構造化に関する十分な成果が得られなかったが、これらの実験によって辞典編集に関する多くの知見が得られた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Wordlogue:頻度付き語彙列を用いたブログの分類と検索2006

    • 著者名/発表者名
      長尾 確, 東中 竜一郎
    • 雑誌名

      情報処理学会第68回全国大会講演論文集 (CD-ROM)

  • [雑誌論文] ディカッションオントロジー:実世界の会議における人間行動解析による知識発見2006

    • 著者名/発表者名
      友部 博教, 長尾 確
    • 雑誌名

      情報処理学会第68回全国大会講演論文集 (CD-ROM)

  • [雑誌論文] 任意のデジタルコンテンツに対するアノテーションプラットフオーム2006

    • 著者名/発表者名
      梶 克彦, 長尾 確
    • 雑誌名

      情報処理学会第68回全国大会講演論文集 (CD-ROM)

  • [雑誌論文] 構造化議事録を用いた会議コンテンツ視聴支援システム2006

    • 著者名/発表者名
      佐橋 典幸, 大平 茂輝, 友部 博教, 長尾 確
    • 雑誌名

      情報処理学会第68回全国大会講演論文集 (CD-ROM)

  • [雑誌論文] 議事録に基づく知識活動サイクルの活性化2006

    • 著者名/発表者名
      土田 貴裕, 友部 博教, 大平 茂輝, 長男 確
    • 雑誌名

      情報処理学会第68回全国大会講演論文集 (CD-ROM)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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