研究概要 |
英語学習支援のためのコンピュータシステムの開発を行い、各種ツールの記憶固定に果たす効果を調べた.fMRIを用いた実験や脳波測定を基に英文想起時と休憩時の脳活動の変化からその判別を行うシステムを開発した.システムの概要および特長は、以下の通りである. 1.場所法記憶による英語学習のためのシステムとしてGUIによるウインドウに利用者が訪れた場所の写真を表示する.写真は場所や視覚的イメージから想起を促すためのもので、デジタルカメラから取り込む. 2.画像処理ソフトを活用して、記憶のクルーとなるイラストや書き込みが可能なシステムとした.このようなシステムを学生の協力を得てMATLABのGUIにより開発した.近赤外分光法によるNIRSでの実験にも使用した. 3.脳の活性化をfMRI実験,および脳波測定により計測し、その解析のための一般線形モデルとクラスター分析による解析法を開発した*.またfMRIデータから想起活動の識別を行うための多次元データ用FCM識別器を開発した**. 4.*と**は、国内学会での発表論文で、*高次元データのためのFCM識別器、第23回ファジィシステムシンポジウム講演論文集、541-546(2007).**fMRIデータによる脳活動のFCM識別器,579-584(2007). 5.現在、近赤外分光法による実験のためのツールの開発と、脳との直接的な対話に展開可能な小型のNIRSを用いた識別システムの開発に取り組んでいる.
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