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2006 年度 実績報告書

「宗家判物写」を素材とする古文書写本高次利用のための歴史情報論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17650070
研究機関東京大学

研究代表者

渡邉 正男  東京大学, 史料編纂所, 助教授 (80230994)

キーワード歴史情報論 / 試料学 / データベース / 宗家 / 対馬
研究概要

1.韓国国史編纂委員会に赴き、同委員会所蔵「宗家判物写」13冊の焼き付けを入手した。これによって、現在確認できている43冊すべての焼き付け入手を完了できたことになる。また、「判物写」関係史料として、「宗氏家譜」等を調査した。
2.長崎県立対馬歴史民俗資料館に赴き、「宗家判物写」関係史料として、「宗氏家譜」等17点の史料を調査するとともに、マイクロフィルムによる撮影を行った。
3.「宗家判物写」所載文書1点づつについて、年月日・文書名・差出・宛所・「判物写」作成時の所蔵者等の目録データを入力した。既に入手済みの焼き付け等によって、長崎県立対馬歴史民俗資料館所蔵分のうち56冊の入力を終了した。
4.昨年度以来の書誌情報に基づく検討によって明らかになった、各「宗家判物写」の性格、および「判物写」相互の関係をふまえつつ、入力済みデータを利用して、「判物写」収録古文書の個別文書単位での写本横断的な比較・検討を開始した。特に写本相互間での誤写の多寡に見られる書写能力の差に注目した。また、写本をさらに書写していく過程における情報の劣化のあり方にも注目した。
5.上記3.および4.の作業過程で、「宗家判物写」には多くの乱丁・落丁が存在し、多くの情報が欠落しているのみならず、「判物写」作成時の所蔵者に関する情報等が混乱していることが明らかになった。これらの情報の欠落および混乱については、写本横断的な比較・検討の中で復元・整理していくことが必要であり、それによって入力データの訂正も必要となる。これは次年度以降の課題とした。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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