研究分担者 |
隅谷 孝洋 広島大学, 情報メディア教育研究センター, 助教授 (90231381)
川崎 能典 統計数理研究所, モデリング研究系, 助教授 (70249910)
越智 義道 大分大学, 工学部, 教授 (60185618)
佐藤 整尚 統計数理研究所, データ科学研究系, 助教授 (60280525)
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研究概要 |
本研究では,これまで統計数理研究所が行ってきた従来型の公開講座の様な伝統的統計科学の学習方法とは異なる双方向遠隔学習の場の提供に関する基礎的研究の重要性に着目し,オンラインでの統計科学に関する学習情報の提供に関する問題点を,実際にシステムを運用して検討した。 ネットワークを利用した双方向の学習システムが本質的に,役立つか否かは,コンテンツの内容と学習者の学習到達度を適切に評価することである。 本研究では,統計科学の学習においては,統計理論,データの収集方法,データ解析パッケージの利用方法の学習と云った3つの観点から学習出来るコンテンツの開発は重要だと考え,統計科学に適合したコンテンツの開発を行い,ここで得られたノウハウを蓄積した。 具体的には,統計科学の特徴(基礎理論,データ,解析ソフトウェア,可視化)を生かし,それをe-Learningにおいて効果的に学習に利用する枠組みを構築するために以下に示す5つの項目を行った。 1.インストールベースの統計解析アプリケーションに依存しない統計計算・可視化エンジンとの統合システムの構築に関する検討を行った。 2.時系列解析ソフトに関する利用方法やそのシステムの概要に関するコースコンテンツを作成した。 3.ソースコンテンツに関しての検討とその仕様に関する打合せを行った。 4.コースマネジメントシステムに関する検討を行い、無償で利用できるmoodleのテスト運用を行い、商用のコースマネジメントシステムとの比較を行った。 5.成果をe-Learn2006において発表した。
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