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2006 年度 実績報告書

衝撃波照射に起因する細胞内誘因物質の特定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17650126
研究機関東北大学

研究代表者

高山 和喜  東北大学, 先進医工学研究機構, 教授 (40006193)

研究分担者 冨永 悌二  東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00217548)
キーワード脳・神経 / 流体工学 / 流体 / 可視化 / 生体分子
研究概要

衝撃波の医療応用では、衝撃波照射した生体の微視的な反応を明らかにすることは重要な基礎研究課題となっている。本研究はその一環として、衝撃波照射で細胞内に誘起される物質を特定することを目的にする。一般に衝撃波治療では、生体に照射・収束する衝撃波の高圧位置は数10ミリの広がりを持って分布し、少なくとも高圧作用点をミリメートル以下に特定出来る実験法はなかった。この実験は、長短径比1.41の半切回転楕円体容器内部の焦点で、直径0.1〜0.3mmのアジ化銀2〜20マイクログラムを直径0.6mmの石英光ファイバー先端に貼付け、パルスNd:YAGレーザー光を照射して起爆し発生する球状衝撃波を容器の外部の焦点に位置のばらつき0.1mm以下の精度で収束させ、高圧5〜15MPaをサブマイクロ秒間発生する方法を開発し、衝撃波を、頭蓋骨を切除したネズミ脳の指定位置に収束作用させる極微小の衝撃波照射法の確立と応用である。また、この技術を支援する数値模擬法の開発と直径0.1mmの光ファイバー圧力計での計測で、定量的な実験と数理モデルの一致を導いている。
衝撃波を作用させてネズミを短期間生存させ、屠殺後衝撃波照射点の神経細胞の応答を検索し、特に損傷機序と損傷閾値を組織学的に検討し、10MPa以上で照射部位に壊死が起こり、その周辺に細胞死が起こり、また1MPa前後で核の形態学変化が認められ、損傷閾値は1MPa程度となることを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Intraopeative brain surface blood flow monitoring using IRIS V thermographic imaging system in patients with Moyamoya disease2006

    • 著者名/発表者名
      Nakagawa A
    • 雑誌名

      NEUROLOGICAL SURGERY 34(10)

      ページ: 1017-1025

  • [雑誌論文] Development of shock wave assisted therapeutic devices and establishment of shock wave therapy2006

    • 著者名/発表者名
      Hosseini SHR
    • 雑誌名

      MINIMALLY INVASIVE THERAPY & ALLIED TECHNOLOGIES 15(4)

      ページ: 230-240

  • [雑誌論文] Shock wave induced cytoskeletal and morphological deformations in a human renal carcinoma cell line2006

    • 著者名/発表者名
      Moosavi-Nejad SF
    • 雑誌名

      CANCER SCIENCE 97(4)

      ページ: 296-304

  • [雑誌論文] 微小爆発と衝撃波の医療応用2006

    • 著者名/発表者名
      高山和喜
    • 雑誌名

      火薬と保安 38(1)

      ページ: 21-25

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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