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2005 年度 実績報告書

生体吸収性ナノファイバーを応用した3次元組織再建デバイスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17650133
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

高久田 和夫  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (70108223)

研究分担者 小山 富久  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (70361714)
永井 正洋  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (10013971)
谷岡 明彦  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10092561)
キーワード細胞・組織工学 / 再生医工学材料 / 生体機能材料 / 医用材料 / 歯用材料
研究概要

エレクトロスピニング法によるナノファイバー作製法を利用すると,極めて緻密な薄膜を作製することができる.この薄膜の有するポアはナノメーターのオーダーであることから,細胞不透過性であるとともに酸素や栄養因子などの透過性を持つというユニークな機能性を有しているものと推定される.そこで本研究ではこれらの点に着目し,生体料を用いてナノファイバー膜を作製し,さらにMEMS技術などを援用することにより,3次元的な構造を持つ生体組織再建用のデバイスを開発するための基礎研究を実施することを目的として研究を行った.
1.ナノファイバー膜の試作
臨床応用可能な生体材料としてポリスチレン系の材料を採用し,エレクトロスピニング法によってナノファイバー膜を製作した.作製条件によっては膜表面での繊維の毛羽立などが生じて細胞培養実験に使用できないことから,作製条件を変化させて種々のナノファイバー膜の製造を行ない,適切な条件を見出した.
2.ナノファイバー膜上での細胞培養実験
作製されたナノファイバー膜上で細胞培養実験を行うことにより,膜の生物学的特性の評価を行った.培養の容易な細胞として,株化された血管内皮由来細胞を用いて実験を行った.培養後に細胞の生体染色による蛍光顕微鏡観察,および試料を固定し薄切試料を作製した後での光学顕微鏡観察を行った結果,膜上での良好な細胞増殖を確認することが出来た.
3.3次元構造を持つナノファイバーデバイスの試作
3次元的構造を持った細胞デバイスとして,水溶性の繊維を利用した方法による試作を行った.水溶性繊維をナノファイバーで覆った後,水中で繊維を溶出させることにより,管腔構造を持つナノファイバー膜を作製することが可能となった.管腔内に細胞を侵入させ培養を行った結果,管腔内での細胞の増殖を確認することが出来た.

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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