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2005 年度 実績報告書

単色放射光CTによる骨内局所潅流および骨微細構造の同時評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17650138
研究機関大阪大学

研究代表者

松本 健志  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (30249560)

研究分担者 田中 正夫  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (40163571)
曽根 照喜  川崎医科大学, 医学部, 助教授 (90179383)
上杉 健太朗  (財)高輝度光科学研究センター, 放射光研究所実験部門, 研究員 (80344399)
キーワード骨イメージング / 放射光CT
研究概要

本研究の目的の一つである骨内局所灌流計測のためのマイクロスフェアの開発について、17年度はその適切な直径について検討を行った。
骨内微小循環は他臓器と異なり、毛細血管径がやや大きいと言われている。そのため、マイクロスフェア血流計測法で従来から最適なサイズとされている15ミクロン径では、骨内血管内に完全にトラップされない可能性がある。そこで、バリウムゼラチン造影剤を腹腔動脈から充填した脛骨サンプルに対して放射光CT血管造影を行い、計測された骨内の血管径から妥当なマイクロスフェアサイズについて検討した。
試料には、生後6週、9週、14週のラット脛骨骨幹部を利用した。放射光CTはSPring-8(BL20B2)にて行った。使用したX線エネルギーは骨と造影剤について適切な撮像コントラストが得られるよう20keVとした。試料を透過したX線は蛍光スクリーン、ビームモニタを介して、16ビット、5.83μmピクセルの画像データとして冷却CCDカメラで記録した。各試料について、0-180°、0.5°ごとに透過画像を撮影し、バックプロジェクションアルゴリズムによって再構成画像を得た。
CT再構成像より得られた血管径は、6週、9週、14週ラットにおいて、各々、16±1、17±1、16±1μmであった。これらの結果より、従来サイズのマイクロスフェアでは骨内にトラップされない可能性があることが示唆され、皮質骨内の血流計測には直径16〜18ミクロンほどのマイクロスフェアが必要であることが窺われた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 格子ボルツマン法による平行平板間を流れる円形粒子の数値解析2006

    • 著者名/発表者名
      百武徹 他
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集B編 (印刷中)

  • [雑誌論文] Synchrotron radiation microtomography reveals disuse effects on cortical canal network structure2005

    • 著者名/発表者名
      T.Matsumoto, et al.
    • 雑誌名

      Proc.2nd Japan-Switzerland Workshop Biomech.

      ページ: 34

  • [雑誌論文] Cortical vascular network structure in disuse-mediated osteoporotic rat tibiae assessed by subtraction synchrotron radiation μCT2005

    • 著者名/発表者名
      T.Matsumoto, et al.
    • 雑誌名

      Spring-8 User Exp.Rep. 15

      ページ: 116

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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