研究概要 |
目的:新しいテスト理論である項目反応理論(IRT)と動画データベース技術を適用して,高齢者の自立した日常生活活動を営むための生活能力と健康つくり運動プログラムを実施するための運動能力を測定する動画による質問を用いた適応型コンピュータテストを開発することであった. 対象:運動教室へ参加する60歳以上の高齢者男女計500人であった. 手順:動画による質問を作成し,日常生活活動テストと運動成就テストの作成を検討した. 基本データを収集し,項目反応理論で分析し,適応型テストのアルゴリズムを作成し,コンピュータテストシステムを構築することを検討した. 運動教室の効果は体力と日常生活活動,運動成就の関係から検討した. 調査期間:運動教室における調査時期は運動教室の年間予定を考慮して決定した. 調査項目:動画質問による日常生活活動テストは2〜4件法尺度で74項目,運動プログラムを実施するための運動成就テストは3件法で63項目:4つの運動群に層化,文部科学省新体力テスト(65〜79歳対象)6項目:握力,上体起こし,長座体前屈,開眼片足立ち,10m障害物歩行,6分間歩行,体力テスト合計点であった. データ解析:項目反応理論に基づきテスト項目特性値,情報量,テスト特性値,テスト情報量を算出した. 対象者の同意:対象者には実験の主旨を説明し,被験者として研究に参加することの同意を得た.高齢者運動教室の管轄組織あるいは運動教室の代表者に主旨を説明し,運動教室の参加者を被験者とすることについての同意を得た. 人権及び利益の保護:収集したデータは統計的に処理され,対象の個人・団体・組織のプライバシーに関する事項は公開されない.
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