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2005 年度 実績報告書

ライフスキル形成を基礎とする性にかかわる危険行動防止プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17650204
研究機関神戸大学

研究代表者

川畑 徹朗  神戸大学, 総合人間科学研究科, 教授 (50134416)

研究分担者 石川 哲也  神戸大学, 発達科学部, 教授 (60082989)
勝野 眞吾  兵庫教育大学, 副学長 (70098523)
近森 けいこ  名古屋学芸大学, ヒューマンケア学部, 助教授 (80369686)
中村 春信  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (10322140)
キーワードライフスキル教育 / 性教育 / 中学生
研究概要

ライフスキル形成を基礎とする性にかかわる危険行動防止プログラム開発のための基礎資料を得ることを主な目的として,埼玉県川口市の某中学校の全生徒を対象として,ライフスキル及び性行動に関する実態調査を2005年5月に実施し,以下の結果を得た。
1.セルフエスティームの得点は総じて学年が進むにつれて低下する傾向にあった。また男子の得点は女子に比べて高かった。
2.喫煙,飲酒,薬物乱用行動は女子において学年差が認められ,学年とともにその割合は高くなった。
3.女子においては,性交経験のある者はない者に比べて「学習」,「家族」,「全般」,「身体」のセルフエスティームの得点が低かった。また,ストレス対処スキルに関しても,性交経験のある者はない者に比べて「サポート希求」,「気分転換」の得点が低かった。
4.女子においては,性交経験のある者はない者に比べて喫煙経験者率,月喫煙者率,月飲酒者率,薬物乱用経験者率が高かった。また,性交経験のある者はない者に比べて喫煙,飲酒,薬物乱用に対する考えも肯定的であった。
本研究の結果は,
1.思春期が進むにつれてセルフエスティームは総じて低下する一方で,特に3年女子において喫煙,飲酒,薬物乱用,性交を経験する者が多いこと
2.性交経験とセルフエスティーム,ストレス対処スキル,喫煙,飲酒,薬物乱用に関する行動や考えとの間には密接な関係があること
を示しており,性行動が顕在化する前に,セルフエスティームやストレス対処スキルを始めとするライフスキルを高めることや,喫煙,飲酒,薬物乱用などの他の危険行動の防止とも関連付けながら包括的な指導をすることの重要性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 心の能力を育てるJKYBライフスキル教育プログラム 中学生用 レベル12005

    • 著者名/発表者名
      川畑 徹朗
    • 総ページ数
      198
    • 出版者
      東山書房

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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