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2005 年度 実績報告書

新規な味覚検査法を用いた味覚指標の確立と味覚形成過程の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17650227
研究機関昭和女子大学

研究代表者

高尾 哲也  昭和女子大学, 生活機構研究科, 助教授 (10338543)

研究分担者 小池 文彦  日本大学, 医学部, 助手 (20215148)
キーワード味覚 / 味覚受容体 / RT-PCR / THTR / T2R
研究概要

健常者より擦過法を用いて、舌の葉状乳頭部の組織を取得し、Chomczynskiらの方法によりtotal RNAを取得した。取得したtotal RNAから逆転写によりcDNAを調製した。このcDNAをテンプレートとし、味覚受容体候補であるTHTR1,2,3,4,5,6,7,9,11,12,14(THTRs)、T2R1,3,4,5,7,8,9,10,13,14,16(T2Rs)およびβ-actinをプライマーとして、サイクル数35回でPCRを行なった。PCR産物をマイクロキャピラリー電気泳動法で測定した。35才以上ではTHTR2,3,5,6,11,12,14およびT2R1,3,7,8,9,10,16について80%以上の被験者で発現を認めた。また、THTR4,9およびT2R5,13は約60%の被験者で発現を認めた。しかしTHTR1は約40%、THTR7およびT2R4,14は約20%の被験者でのみ発現を認めた。これに対し、18-30才の健常者ではTHTR2,11において70%以上の被験者に発現を認めたものの、80%以上の被験者で共通に発現するTHTRsおよびT2Rsを認めなかった。さらにTHTR1,4,5,6,7,9,12,14、T2R4,14,16は50%以下の被験者でしか発現を認めなかった。また35才以上の成人健常者で90%以上の被験者において発現を認めたTHTR2,3,5,6,T2R3,5,7,8,9,10,16においても、被験者の35%以上で発現を認めなかった。
これらの事から、THTRsおよびT2RsではTHTR1,7およびT2R4,14を除いた、THTR2,3,4,5,6,11,12,14、T2R1,3,5,7,8,9,10,16を成人健常者は安定的に発現していると推察される。しかし30才以下の被験者においては、味覚受容体の発現は個人によって大きく異っていると考えられた。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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