研究課題/領域番号 |
17650241
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
池田 秀雄 広島大学, 大学院国際協力研究科, 教授 (50112165)
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研究分担者 |
田畑 佳則 広島大学, 大学院国際協力研究科, 教授 (10155228)
馬場 卓也 広島大学, 大学院国際協力研究科, 助教授 (00335720)
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キーワード | 教育開発 / 理数科教育 / アフリカ / 国際協力 |
研究概要 |
広島大学大学院国際協力研究科では、ザンビア共和国に大学院生を派遣し、初等学校第7-8学年の理数科教員として授業を実施させると共に、理数科教員訓練センターにおいて現地理数科教員の研修プログラムを企画立案するプログラムを実施中である。本研究では、そのプログラム実施中の学生や、同僚教員および訓練センター職員等に対する現地聞き取り調査や、ザンビア大学教育学部における理数科教員の養成カリキュラム調査を行い、開発途上国の理数科教育協力における協力実施の有効性を実証的に分析を行おうとするものである。平成17年度には、研究代表者である池田が現地指導に出向き、学生の指導(旅費は国際協力機構から別途支出)に当たると共に現地調査を行った。さらに、本研究費の旅費を用いて本学大学院生を別途派遣して、本プログラムの問題点、改善点、等について現地調査を行い、併せて現地の理数科授業の分析を行った。その結果、派遣学生の理数科授業は現地生徒の学力向上に直接有効に働いているものの、必ずしも周囲の同僚教員や教員研修センターへの裨益にはつながっていないことが明らかとなった。また、現地における理数科教員の養成課程においても、担当教科の基礎知識不足や、生徒指導に関する理解が浅いなどの問題点がわかった。これらの問題点を受けて、現地における有機的な組織形成を目的として3名の学生を17年度末から18年度4月にかけて1ヶ月間派遣しバックアップ体制を確立することを実施中である(旅費は国際協力機構から別途支出)。 平成18年度は、上記の結果を受けて、ザンビア大学教育学部との連携を深め教員養成の段階からの問題点を検討すると共に、実際の教育現場における詳細な授業分析を実施する計画を検討している。
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