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2006 年度 実績報告書

21世紀における科学技術教育政策研究の創生-政策提言のための戦略的構築-

研究課題

研究課題/領域番号 17650242
研究機関広島大学

研究代表者

磯崎 哲夫  広島大学, 大学院教育学研究科, 助教授 (90243534)

キーワード科学教育 / 科学教育政策 / 理科教育の現代化 / 政策アクター / 政策アジェンダ
研究概要

本年度は、研究目的に従って、以下のことを行った。
(1)比較教育学的アプローチに基づく研究
イギリスのヨーク大学及び全国科学学習センターとキール大学及びウェストミッドランド地域科学学習センターを訪問し、学校の科学教育を支援する取り組みについて、資料を収集し、担当者にインタビュー調査を行った。その結果、科学学習センターの設立背景には、科学教育を振興することにより世界的経済競争におけるイギリスの地位を維持しようとする、中央政府の戦略的意図があることが明らかとなった。また、バース大学では、科学学習センターと教師教育に関わる中央政府の政策との関係についての資料収集と研究者へのインタビュー調査を行った。現在収集した資料の分析中である。
(2)歴史的アプローチに基づく研究
わが国の昭和期(理科教育の現代化を中心)における科学技術政策に関わる資料収集をし、関係者にインタビュー調査を行った.その結果、1960年代に開発されたアメリカやイギリスにおける科学カリキュラムのわが国の理科教育への受容過程は、初等教育と中等教育では大きな違いがあることが明らかとなった。初等教育の場合、わが国の初等理科教育の歴史的伝統を重んじ諸外国のプロジェクトの受容を限定的なものにしていたのに対し、中等教育の場合は、科学者や教育実践家(指導主事や教師)が主導して積極的に紹介し、受容していったことが明らかとなった。
(3)政策科学的アプローチに基づく研究
科学教育政策研究の創生についてのアプローチについて検討した。そして、本研究を政策統制型でも自己統制型でもない新しく政策指向型と位置づけ、科学教育政策に関する内外アクター(政府、学会、教師)、3つのアプローチ(比較教育学的、歴史的、政策科学的)の統合の必要性を導出した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 科学教育政策研究序説2007

    • 著者名/発表者名
      磯崎 哲夫
    • 雑誌名

      科学教育研究 31・1

      ページ: 34-35

  • [雑誌論文] 科学教育研究の方法論的アプローチ2006

    • 著者名/発表者名
      磯崎 哲夫
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集 30

      ページ: 343-346

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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