• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

デジタルアーカイブ時代に対応する美術館等学芸員の色彩調整能力の育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17650250
研究機関独立行政法人メディア教育開発センター

研究代表者

加藤 浩  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (80332146)

研究分担者 黒須 正明  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30283328)
川淵 明美  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30195135)
近藤 喜美夫  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
キーワードデジタルアーカイブ / 知覚心理学 / 色彩 / 学芸員教育
研究概要

1.学芸員がデジタルアーカイブの色を決定する認知プロセスとその評価基準の解明
実験1:美術関係の学芸員と一般人との間に、生理的な色覚能力の違いがあるかどうかを、一般的な3点識別テストを用いて比較・検討した。その結果、個人差が非常に大きいが、必ずしも全ての学芸員が高い色彩識別能力を有している訳ではないことが明らかになった。学芸員のサンプルが少ないため統計的有意差は言えないが、学芸員の方が色彩識別能力が若干高いようだ。
実験2:美術関係の学芸員と一般人との間に、色のバランスを識別する能力の違いがあるかどうかを、JIS規格の画像を用いて、実験1と同様に色バランス識別能力を比較・検討した。これも実験1同様に個人差が非常に大きいが、必ずしも全ての学芸員が高い色バランス識別能力を有しているわけではないことが明らかになった。
2.学芸員の色決定に関する調査研究
調査1:協力が得られた数名の学芸員に対してインタビューを行い、デジタルアーカイブ構築の現状、情報リテラシーの程度、過去に受けた教育内容、デジタルアーカイブの色決定における具体的手順・方法・ノウハウ・観点・評価基準などを調査した。
調査2:インターネットならびに関係各大学のシラバスや便覧から日本国内の大学・短期大学における学芸員教育課程での色彩関連科目の開講状況と科目内容を調査した。その結果、約1/3の大学・短期大学で色彩関係の科目を開講してはいるものの、それを学ばずして学芸員課程を修了できる大学が7割弱にものぼることが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] eメンタリングガイドラインの形成とその評価2006

    • 著者名/発表者名
      松田岳士, 本名信行, 加藤浩
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌 29(3)

      ページ: 239-250

  • [雑誌論文] 日韓中の大学生における色彩意識2005

    • 著者名/発表者名
      名取和幸, 山内誠, 大関徹, 清水加代
    • 雑誌名

      色彩研究 52(1)

      ページ: 1-9

  • [図書] 色の百科事典「3章 色彩生理」「4章 感覚と知覚」「5章 色の認知」 日本色彩研(編)2005

    • 著者名/発表者名
      名取和幸(分担)
    • 総ページ数
      623
    • 出版者
      丸善

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi