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2006 年度 実績報告書

デジタルアーカイブ時代に対応する美術館等学芸員の色彩調整能力の育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17650250
研究機関独立行政法人メディア教育開発センター

研究代表者

加藤 浩  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (80332146)

研究分担者 黒須 正明  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30283328)
川淵 明美  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (30195135)
近藤 喜美夫  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
キーワードデジタルアーカイブ / 知覚心理学 / 色彩 / 学芸員教育
研究概要

全国の博物館・美術館におけるデジタル画像に関する意識調査
調査1:協力が得られた数名の学芸員、企業関係者、デジタルアーカイブ研究者に対して半構造化インタビューを行い、現在のデジタル画像の色に関する意識、現物再現性に関する意識、実際のデジタル画像作成工程などを調査した。それにより、デジタルアーカイブ研究者は色に対して細密な注意を払ってデジタル化を行わなければならない、と考えているのに対して、現場の学芸員はデジタル画像は現物の代用なので厳密な色再現を達成せずとも必要充分であると考えているという、意識の違いが明らかになった。
調査2:デジタルアーカイブ推進協議会のHPから検出した博物館・美術館のうち、連絡先が判明した877館にウェブ上での調査票の回答を依頼し、合計242館の回答が集計できた。
そこから、博物館・美術館でのデジタル画像作成時の色に関する意識と現状を把握できた。実際に学芸員が色確認を行っている館は全体の148館(61%)で、カラーチャート・グレースケールを入れて撮影している館が56館(23%)であった。この結果から、文化財のデジタル画像における色確認において、人の目での確認が盛んにおこなわれていることが明らかになった。さらに、館種別の色確認の有無について分散分析を行ったところ、美術館が他種と比較して有意に高く色確認を実施していた。これは美術館学芸員が特にデジタルアーカイブの色認識に長けている必要があることを示している。今後は、美術館学芸員志望者には、画一的な学芸員養成教育ではなく、色彩学やカラーマネージメント論などの授業を必修にするなどの工夫が必要であることが示唆された。
これらの調査結果は2本(うち1本は投稿中)の査読論文として発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 博物館・美術館におけるデジタル画像作成の実態-デジタルアーカイブ実現に向けての課題-2007

    • 著者名/発表者名
      奥本素子, 加藤浩
    • 雑誌名

      日本ミュージアムマネージメント学会紀要 11(印刷中)

  • [雑誌論文] 日中韓の大学生における色彩意識調査2006

    • 著者名/発表者名
      名取和幸
    • 雑誌名

      繊維製品消費科学 47(1)

      ページ: 20-25

  • [雑誌論文] 日中韓の大学生における想起色名の比較2006

    • 著者名/発表者名
      名取和幸, 山内誠, 大関徹, 清水加代
    • 雑誌名

      色彩研究 53(1)

      ページ: 5-9

  • [図書] 商品別嗜好色からみた暮らしの中の色(日本色彩学会(編)カラーインライフ)2006

    • 著者名/発表者名
      名取和幸(共著)
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      朝倉書店

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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