研究課題/領域番号 |
17650252
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
三橋 功一 北海道教育大学, 教育学部函館校, 教授 (40166062)
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研究分担者 |
中村 紘司 北海道教育大学, 教育学部函館校, 教授 (40007563)
山崎 正吉 北海道教育大学, 教育学部函館校, 教授 (80107242)
佐藤 昌彦 北海道教育大学, 教育学部函館校, 教授 (00281858)
梅澤 実 鳴門教育大学, 学校教育実践センター, 教授 (60314887)
姫野 完治 秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (30359559)
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キーワード | 授業設計 / 思考過程 / スクリプト / 教師 / 教材研究 |
研究概要 |
授業設計は、教育目標を達成するために設計対象知識(学習者、授業内容である教材と授業方法等)について設計知識(設計対象知識を操作し、設計を展開するための知識)を用い、授業の課題・質問等を考案し、教授・学習過程を構成する活動である。 教師・実習生の授業設計スクリプト(過程、活動、知識)について次の検討を行った。 1.教材研究について一定の手続き・スクリプトをもつ小学校教師に、ディバイスモデル(device model)の獲得が必要な算数教科書の新出教材を対象とした教材研究とそれに基づく授業過程の構成、さらにその活動報告書を作成の活動を行ってもらった。その活動報告書に基づき教師の思考過程を分析した。教材研究の過程は,「知識・情報収集」「教材の表象・具体化」「授業過程の構成・検討」の3つに階層化できた.また、教材研究において重要な「学習活動」「働きかけ推論」「授業過程の構成」の各過程は,閉じた系の循環的な安定した活動である.さらに,「反応・応答⇔学習活動、働きかけ⇔シミュレーション、シミュレーション⇔授業の構成」の相互往復の活動は,教材研究を精緻化させている.今後、授業設計の本質的な活動である「働きかけ推論」における思考について検討をしたい。 2.教師・教育実習生の授業設計スクリプト(過程、活動、知識(設計対象知識、設計知識))を捉えるとともに、学校種、教科、教職経験・熟達等の設計者(教師・実習生)の属性による特徴を明らかにするために、授業設計活動における思考要素・手がかりとその順序等に関する質問紙調査(教師・実習生約1500件)を行った。
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