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2006 年度 実績報告書

マルチメディアを利用した「癒し」を促進する学習環境の構築のための実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17650254
研究機関東京工業大学

研究代表者

赤堀 侃司  東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)

研究分担者 中山 実  東京工業大学, 教育工学開発センター, 助教授 (40221460)
柳沢 昌義  東洋英和女学院大学, 人間科学部, 助教授 (30319008)
キーワード癒し / リラクゼーション / 学習環境 / ストレス / 疲労 / アバタ / インターフェイス
研究概要

目的:本研究の目的は,アバタ自体が休息,もくしはリラックスすることにより,作業者がそれをみただけで癒されるたり,あるいは休息行為を促されるためのインタフェース作りである.これに必要なアバタの見かけや動作を開発・実装し,効果についてアンケート調査を行う.
方法:MSオフィスアシスタント(以下MSアシスタント)と同等のサイズのキャラクター(癒しキャラ)を1個作成した.癒しキャラには背伸びなど全8動作を行わせた.これに対して,10個のMSアシスタント(犬,イルカなど)から各8動作,計88動作を抽出した.これらの癒し効果について,Web上でアンケート調査を行った.アンケートは7段階評価であり,分析的項目(5つ)と包括的項目(3つ)から構成された.
手順:Web上のアンケートサイトにて,被験者1人あたりMSアシスタント2個と癒しキャラの計3個を評価させた.なお,MSアシスタントはランダムに割りふった.各キャラクターの被評価人数は約30名であった.
結果:癒しを促進するキャラクターと行動を明らかにするために,評価項目ごとに,癒しキャラとMSアシスタントの88種類の行動について一元配置分散分析を行った.その結果,全体的な傾向として,犬とイルカの行動が,他のキャラクターに比べ,より癒しを促進していることが明らかになった.
考察:花や貝殻など癒しイメージが感じられるものや,火炎放射器を使うなど意外性・非日常性が感じられる行為に癒し効果が認められた.また,キャラクターの「かわいさ」も重要な要因であることがわかった.今後の癒しキャラ開発では,作業者が日常とっている行動との関連や,キャラクターの影響を考慮する必要がある.また,作業者自身が休息行為を行うことによる癒し効果や,脳科学の知見の検証にも展開させていきたい.
<スケジュール>平成19年3月日本教育工学会研究会における成果発表

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 癒しを目的としたアバタの開発とその効果の検討2007

    • 著者名/発表者名
      三尾綾子, Prach Chaisatien, 椿本弥生, 御園真史, 柳沢昌義, 赤堀侃司
    • 雑誌名

      日本教育工学会研究報告集 JSET07-1

      ページ: 41-48

  • [雑誌論文] Comparison of emotional aspects in e-mail communication by mobile phone with a teacher and a friend2006

    • 著者名/発表者名
      Kato, Y., Kato, S., Akahori, K.
    • 雑誌名

      Proceedings of World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia and Telecommunications ED-MEDIA2006 (CD-ROM)

      ページ: 425-433

  • [雑誌論文] 電子教育機器と紙メディアに対する小学生の唾液中コルチゾール反応2006

    • 著者名/発表者名
      須田和裕, 赤堀侃司, 竹内俊彦
    • 雑誌名

      日本教育工学会全国大会第22回講演論文集

      ページ: 559-560

  • [雑誌論文] 電子メール文における自己開示が読み手の感情に及ぼす影響に関する分析2006

    • 著者名/発表者名
      加藤由樹, 加藤尚吾, 赤堀侃司
    • 雑誌名

      日本認知科学会23回大会発表論文集

      ページ: 146-147

  • [雑誌論文] 携帯メールコミュニケーションにおける感情の程度と顔文字の使用についての分析2006

    • 著者名/発表者名
      加藤尚吾, 加藤由樹, 赤堀侃司
    • 雑誌名

      日本認知科学会23回大会発表論文集

      ページ: 264-265

  • [雑誌論文] Analysis on relationships of emotional transmissions between participants and their emotional aspects in communication using bulletin board system2006

    • 著者名/発表者名
      Kato, S., Kato, Y., Akahori, K
    • 雑誌名

      Proceedings of International Conference on Computers in Education 2006 ICCE2006 (CD-ROM)

      ページ: 171-174

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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