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2007 年度 実績報告書

学生のモチベーションを向上する授業改善システムの研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 17650265
研究機関阿南工業高等専門学校

研究代表者

原野 智哉  阿南工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (20332067)

キーワードモチベーション / デザイン実習 / PBL / 探求学習法 / POGIL / ディスカッション / インストラクショナルデザイン
研究概要

研究計画に基づいて探求学習法POGILの手法をまず機械製図へ適用し、知識べースの確認と考えて実施する製図問題について独自の教材の開発を終了した。開始直後はまずまずのディスカッションを実施していたが、ディスカッションに不慣れな学生同士であるためディスカッションの活性化がうまく実施できず明確な定期試験スコアの差異が認められなかった。しかし、授業評価アンケートを実施した結果、平成17年度以前の結果より全体平均が4ポイント満点中2.92ポイントから3.32ポイントまで上昇し、グループ分けによる授業制度はよかったとのコメントを学生から得た。ディスカッション不慣れの学生を活発にディスカッションさせるには、技術職員の活用や複数の教員の協力が必要であることがわかった。このため、POGILの他教科への導入は検討中であったが、機械製図での効果を上げるための取り組みに専念するため現在中断している。機械製図の教材開発が平成19年度でほぼ完了したので、平成20年度も継続して機械工学科2年生に対して実施中である。現在、授業中POGIL課題の実施中にはグループディスカッションが活性化するよう各チームへの巡回を強化している。今後、機械製図での手法を確立した後、他教科への導入を検討する。
モチベーションの観点からものづくり教育(PBL)のカリキュラム導入について、まとめた論文を発表した。要求デザイン能力の大小3つの創造実習についてアンケート結果からどのような創造実習が各学年で適切かについて考察したもので、各高専(大学)におけるものづくり教育の参考になると考えている。また、アンケート結果からターゲットとなる項目に関するモチベーション測定と対象者の予測される要求項目との関係から回帰分析を自動で行い、主要な改善項目の絞り込みが自動で実施できるエクセルマクロプログラムの開発を実施した。このエクセルマクロプログラムは研究者ウェブサイト上で公開する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 学生のモチベーションに着目したものづくり教育(PBL)のカリキュラム導入に関する一考察2008

    • 著者名/発表者名
      原野智哉, ほか4名
    • 雑誌名

      論文集「高専教育」 第31号

      ページ: 253-258

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Project Based Learning (PBL)に基づく機械製作創造実習による学習効果2007

    • 著者名/発表者名
      川畑成之・原野智哉ほか8名
    • 雑誌名

      論文集「高専教育」 第30号

      ページ: 275-280

    • 査読あり
  • [学会発表] 日米におけるデザイン実習に対するモチベーションの比較2007

    • 著者名/発表者名
      原野智哉
    • 学会等名
      独立行政法人国立高等専門学校機構平成19年度教育教員研究集会
    • 発表場所
      ソフトピアジャパン(大垣市)
    • 年月日
      2007-08-09
  • [学会発表] 日米のデザイン教育(PBL)におけるモチベーション比較とその原因2007

    • 著者名/発表者名
      原野智哉
    • 学会等名
      社団法人日本工学教育協会平成19年度工学・工業教育研究講演会
    • 発表場所
      日本大学理工学部駿河台キャンパス
    • 年月日
      2007-08-03
  • [備考]

    • URL

      http://www.anan-nct.ac.jp/gakka/kikai/harano/start.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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