本研究は、パーソナルなパートナー型(あるいはPeer型)の人間のコミュニケーション様相に近いコミュニケーション機能を有するロボットを用いて、知的障害児・者がコンピュータやインターネットとインタラクティブに接するための全く新しいインターフェースを開発し、実際に協力校である知的障害養護学校における実証実験を通じて、その可能性の定量的な評価、システムの改善などを行う萌芽期の研究を目指している。 本年度は、学習者情報入手のためのRFIDタグシステム(RFIDタグリーダー&ライター(富士通開発キット)の付加を行って評価実験を開始した。知的障害養護学校における実証授業において、授業への集中度、助詞の誤り等の減少など、有効性が示唆される結果を得ている。さらに、評価を継続するが、今後、規模を広げた実証研究が必要と考えている。
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