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2005 年度 実績報告書

『鉄さい』を用いた考古学資料(出土鉄製品)の埋設・保存環境解析

研究課題

研究課題/領域番号 17650274
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉田 英一  名古屋大学, 名古屋大学博物館, 助教授 (30324403)

研究分担者 新美 倫子  名古屋大学, 名古屋大学博物館, 助教授 (10262065)
武邊 勝道  松江工業専門学校, 助手 (40390489)
小田 寛貴  名古屋大学, 年代測定総合研究センター, 助手 (30293690)
キーワード環境分析 / 鉄さい / 埋設鉄資料 / 考古遺跡 / 文化財保存
研究概要

本研究は、国内の遺跡から多く産出する「鉄さい」を、遺跡の埋設環境解析インディケーターとしてその腐食状態や保存状態を分析し、埋没・保存されていた(地下)環境の解析と、とくに土壌や地層の環境学的状態を推し量るための指標として用いる手法を構築することを目的として、次の3つの内容を段階的に実施している。
●文献資料をもとにした日本各地の遺跡出土鉄製品・鉄さいの種類や分布の調査
●出土資料の保存(腐食)状態の表面分析や成分分析調査
●鉄製品や鉄さいが埋没している周辺の地層や土壌資料の地質・鉱物学的、地球化学的調査
平成17年度の研究成果として、まず日本国内でこれまでに産出した「鉄さい」の文献などの事前調査を行った。また、すでに化学成分分析などの情報のデータ解析を一部行った。また遺跡周辺の地質学的情報について、文献調査では不明な場合は簡単な現地調査を行った。現地調査と併せて、産出した「鉄さい」の化学分析などの調査を行い、既存の文献情報と予察的な現地調査、分析調査などのデータと併せて、地質や地形・「鉄さい」の保存状態や成分などと、どういった相関が認められるかの検討を行った。その事例として、今年度は、島根県出雲地域に見られる年代の明らかなたたら製鉄の遺構について、それらの遺跡から産出した「鉄さい」や遺跡周辺の地層や地質学的情報の整理を実施し、名古屋大学博物館紀要にその研究成果の一部を公表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 河岸段丘礫の表面風化にみる酸化フロントの形成とその移動速度2006

    • 著者名/発表者名
      栗山健弘, 吉田英一, 山本博文, 勝田長貴
    • 雑誌名

      地質学雑誌 112巻2号

      ページ: 136-152

  • [雑誌論文] 島根県仁多郡東出雲町横田地域の土壌の化学組成とたたら製鉄の関係2005

    • 著者名/発表者名
      武邊勝道, 鶴留浩和, 赤川史典, 山本鋼志, 吉田英一
    • 雑誌名

      名古屋大学博物館報告 21号

      ページ: 33-41

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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