研究概要 |
ロウ管形状のレプリカ作製技術 今年度は歯科用印象剤を用いてロウ管表面形状の雌型作製を行った.2剤混合型を用い,混合比率の違いによる,混合における発泡の程度,粘度,ロウ管表面への密着度,型取り後に平面展開するための伸展の程度等について検討を行った.結果として歯科で用いる場合に比べ,体積比で1/3程度まで固化剤の割合を減らすことでロウ管表面形状を平面展開できる程度に薄いシート状の雌型を作製できることが確認できた.この技術を用いて作製した雌型を形状計測し,ディジタルデータとして保存することが今後の課題である. ディジタルデータ保存 本研究では,上記技術により作製した雌型の形状計測を行う.雌型はシリコンであるため,一般的な触針接触式の形状計測手法は適用できない.そのため,非接触非破壊による形状計測が可能であるレーザ変位計を採用した.測定制度は0.01μmであり,ロウ管の音溝の深さ変位(約100μm)に十分対応できる.本年度は,変位計の精度確認,操作法の修得,データ保存のためのPCとの接続およびデータ転送までを行った.
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