1.本年度は、東京国立近代美術館付属フィルムセンター等での検索を行い、青森をロケ地とする作品(劇映画)を調査し、それらをリスト化する作業を行った。 次に、今後の分析のために必要な映像資料のうち、入手可能なDVDソフト・ビデオソフトを購入し、研究の対象となる青森ロケ部分の映像をパソコンに取り込む作業を行った。また同時に、入手不可能な作品のうち、上映が実施されたものには参加し、コンテメモ等の記録作業を行った。廃盤になって入手困難な作品が想像していた以上に多く、現在本研究の対象とできるのはロケ作品の50%程度である。 分析データの充実のために、来年度以降も引き続き、中古市場ルートからの映像資料の入手、映像ライブラリーの検索も続けなければならない。また、近年(1996年以降)の青森ロケ作品のリスト化を並行させて行くことになるが、フィルムコミッションの活動が認知され、青森映画祭等、地域の映画祭の活性化との相乗作用により、以前とは異なるニーズの県内ロケ作品が増加の傾向にあることから、フィルムコミッション、映画祭事務局からの情報を確認・整理する必要がある。 18年度は、映像入手・取り込み作業を続けながらも、すでに取り込みを終えたロケ作品の地域ごと、年代ごと、制作者のニーズ等による傾向分析、分類作業に取りかかり、分析のパラメーターをある程度決定したいと考えている。
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