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2006 年度 実績報告書

近代日本美術史と英文美術ジャーナリズム

研究課題

研究課題/領域番号 17652010
研究機関筑波大学

研究代表者

五十殿 利治  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (60177300)

キーワード美術言説 / 英文版美術年鑑 / 英字新聞
研究概要

日本における近代美術史を論じる場合、通例は日本文献を前提としているが、日本紹介の外国文献もしばしば貴重な史料となっている。しかし、国内における美術専門誌や美術ジャーナリズムにおいて外国語文献は無視されている場合が多い。その点で、日本美術界の現実を把握するために、対外的な美術情報の発信ソースとして、国際連盟が唱えられた時代において「国際連盟学術協力委員会」が中心になって発行した英文版日本美術年鑑Yearbook of Japanese Art、そして英字新聞として刊行されていたThe Japan Timesの存在を旗きにして1920年代後半から1940年代初めにおける日本近代美術史を考察するうえで、とくに同時代美術の全般的な理解には不可欠ではないかと考えられる。
本年度の研究は、前年度引き続いて基本的な資料の収集に重点を置いた。英字新聞The Japan Timesについては1936年-1941年のマイクロフィルムを入手した。前年に引き続いて、誌面における美術記事についての悉皆調査も継続した。まだこの時代においては、どうしても帝国美術院展、二科展、日本美術院展など大規模な展覧会が開催される秋の美術シーズンに記事が集中するようであるが、アメリカ留学経験のある美術ジャーナリストである税所篤二が入社する影響については今後も調査を継続する。
研究交流についていえば、前年に引き続きロンドン芸術大学上級研究員菊地裕子氏を招へいして、英字新聞についての調査の協力を得るとともに、このような美術言説のあり方について意見を交換するとともに、今後の共同研究の発展の方向性について議論した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 第二回未来派美術協会展(一九二一年開催)と詩人たち-稲垣足穂、平戸廉吉、尾形亀之助、萩原恭次郎2006

    • 著者名/発表者名
      五十殿 利治
    • 雑誌名

      ユリイカ 38・11

      ページ: 296-303

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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