研究課題/領域番号 |
17652027
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鷲津 浩子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (30149372)
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研究分担者 |
宮本 陽一郎 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (70166205)
荒木 正純 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (80015883)
難波 雅紀 実践女子大学, 文学部, 教授 (60228111)
中田 崇 立命館大学, 文学部, 助教授 (30286695)
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キーワード | 知識史 / 知識の枠組み / 英米文学 / ジオグラフィ / マップ / 筑波学派 |
研究概要 |
平成17年度は、本研究課題の最初の年なので、主に基本文献の収集と基本概念の徹底に努めた。以下は、その活動方針に沿った成果のいくつかである。 I 研究例会 1.4月2日(土)に筑波大学大塚校舎で開催された例会では、若手研究者の山口善成・大学院生の山口敬雄が口頭発表を行った。 2.9月23日(祝)に筑波大学大塚校舎で開催されたシンポジウムでは、大学院生の佐藤憲一が「アメリカ哲学協会の設立と<アメリカ的>知の枠組み」、鷲津浩子が「クジラ漁の始まったころ-『白鯨』と船舶位置確定」、宮本陽一郎が「アメリカを輸出する国アメリカ-冷戦とアメリカ研究の誕生」の口頭発表の後、公開討論会が行われた。 3.10月15日に北海学園大学(札幌)で開催された日本アメリカ文学会全国大会で、佐藤憲一・山口善成が口頭発表を行い、司会の大井浩二氏から当研究グループに「筑波学派」の呼称を与えられた。 II 小研究会 研究課題の初年度にあたるので、<マップ>についての基本概念を確認した。 ここでの<マップ>は、単なる一地方の<地図>にとどまらず、人間が地球上で、宇宙の中でしめている位置を<視覚化>し、他者との間で<相関化>し、全体像のなかで<概観化>するものを示す。したがって、<マップ>は<知識の生成場所>としての実験室や野外観察、<知識の体系化装置>としての百科事典・辞書、<知識の保管庫>である図書館・博物館、<知識の受容の場.としての見世物・公開実験、<知識の発信所>としての出版文化などと切り離して考えることはできない。 III 刊行物 来年度刊行予定の雑誌特集<マップ>に向けての基本方針を示した。
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