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2006 年度 実績報告書

総合フィクション学(GeneralFictology)構築の試み

研究課題

研究課題/領域番号 17652036
研究機関京都大学

研究代表者

大浦 康介  京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60185197)

研究分担者 岡田 暁生  京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (70243136)
小関 隆  京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (10240748)
キーワードフィクション / 虚構 / 擬制 / 小説 / 映画 / メタフィクション / 物語 / コンヴェンション
研究概要

二年目にあたる本年度は主に、国内ではフィクション論関係文献の調査・収集・整理、データベースの作成、定期的な研究会の開催(原則月2回)を通じた基本文献の会読と各研究者の研究発表、海外(フランス)では国立科学研究センター(CNRS)と社会科学高等研究院(EHESS)を中核組織として実施されている研究プロジェクト「GDR : Fiction」の会議およびセミナーに参加するとともに、プロジェクト責任者と平成19年度に日本で予定している国際シンポジウムのプログラムの具体的検討に入った。
研究の内容と成果に関していうと、本年度はJean-Marie SchaefferやGregory Currieのフィクション論を検討するとともに、現代日本文学におけるフィクション、絵画における「トロンプ・ルイユ」とミメーシスの問題、天皇制とフィクション、法的擬制と「リーガル・マインド」など、多様なテーマと問題領域で研究発表を行なった。次年度はさらに心理学および精神分析に対象領域を拡げる予定である。書かれた形で固有の研究成果を発表する段階には未だいたっていないが、「総合フィクション学」の構築は着実に進んでいる。人文社会諸科学に新たな知的パラダイムを提供することをめざして、次年度もさらに調査・研究を推し進める所存である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] <日本>を読む-ピエール・ロティ『お菊さん』の位置2006

    • 著者名/発表者名
      大浦康介
    • 雑誌名

      日仏交感の近代-文学・美術・音楽(宇佐美斉編)(京都大学学術出版会)

      ページ: 297-319

  • [雑誌論文] ボルノグラフィーにおける言葉と身体-リベルタン小説と猥褻語2006

    • 著者名/発表者名
      大浦康介
    • 雑誌名

      身体のフランス文学-ラブレーからプルーストまで(吉田城・田口紀子編)(京都大学学術出版会)

      ページ: 346-365

  • [図書] プリムローズ・リーグの時代-世紀転換期イギリスの保守主義2006

    • 著者名/発表者名
      小関隆
    • 総ページ数
      347
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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