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2007 年度 実績報告書

反義性に関する認知意味論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17652047
研究機関神戸大学

研究代表者

松本 曜  神戸大学, 人文学研究科, 教授 (40245303)

キーワード反義性 / 認知意味論 / 方向性 / 否定
研究概要

今年は,研究の最後の年度として,研究成果のまとめと発表に重点を置いた.
大きな研究課題の一つとして掲げたのは「二つの単語が反義語と感じられるのはどういうときか」という問いであった.これに関しては,「方向性の対立と肯定・否定の対立という二つの認知的な対立のいずれかが感じられるときである」という答えを得た.この立場から反義語の再分類を行い,従来の分類(相補性や関係性に基づくもの)よりも有意義な分類ができることが示された.
また,もう一つの課題である「反義語らしさを決めている要因は何か」という問いに関しては,「方向性と肯定・否定性が語の意味に顕著な形で含まれているかどうかによる」,という答えを得た.この点に関しては,日本語と英語における実験を行うことによって検証することができた.具体的には,語の意味の中に反対方向の方向性がはっきりと含まれていると感じられる単語ペアほど,また,肯定的か否定的かがはっきりしている単語ペアほど,意味が反対であると判断される度合いが高いことが示された.
これらの成果は,学会発表論文と雑誌論文,さらには未発表の論文にまとめた.また,関連する問題を多く含む類義性に関する論文も雑誌に出版した.
研究の過程で作った反義性に関する文献リストなどの資料はwebpageに公開している.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 語におけるメタファー的意味の実現とその制約2007

    • 著者名/発表者名
      松本 曜
    • 雑誌名

      『認知言語学論考』 6

      ページ: 49-93

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 英語反義語の認知意味論的考察2007

    • 著者名/発表者名
      松本 曜
    • 雑誌名

      『神戸言語学論叢』 5

      ページ: 125-130

  • [学会発表] Subclassifying Resultative Constructions: A closer look2007

    • 著者名/発表者名
      Yo Matsumoto.
    • 学会等名
      10th International Cognitive Linguistics Conference,
    • 発表場所
      Jagiellonian University of Krakow, Poland
    • 年月日
      20070700
  • [学会発表] 反義性に関する認知意味論的考察2007

    • 著者名/発表者名
      松本 曜
    • 学会等名
      日本言語学会135回大会
    • 発表場所
      信州大学
    • 年月日
      2007-11-24
  • [備考]

    • URL

      http://www.lit.kobe-u.ac.jp/~yomatsum/resources/antonymy.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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