平成18年度に作成した日本語・韓国語・中国語の漢語語彙各500語のリストに基づいて、3言語に共通する約150語の3言語対照リストを作成した。その約150語を対象として、3言語間の意味および文法的性質の関係について検討を行い、可能な範囲で類型的にまとめた。その結果を市販のデータベースソフトを用いてデータベース化を試みているが、使い勝手の点でまだ満足のいくものにはなっていない。 今回の研究は試行的なものであり、対象とした語彙数も限度があったが、今回の研究を通して、今回と同様な手順でより多くの3言語あるいは3言語のうちの2言語に共通する漢語語彙のリストを作成し、それを3言語の学習に利用することは有益であるという確信を得ることができた。今後は学習者が利用しやすいデータベースの形態をさらに検討し、対象とする語彙の数も増やすことで学習者が利用できるデータベースを作成していきたいと考えている。
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