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2006 年度 実績報告書

外国人に対する医療支援に関するエスノグラフィー調査およびリソース開発

研究課題

研究課題/領域番号 17652053
研究機関大阪大学

研究代表者

大谷 晋也  大阪大学, 留学生センター, 助教授 (50294137)

研究分担者 埋橋 淑子  大阪大学, 留学生センター, 非常勤講師 (40402987)
すみす 朋子  大阪大学, 留学生センター, 非常勤講師 (50402988)
内藤 裕美  大阪大学, 留学生センター, 非常勤講師 (60402989)
楠木 理香  立命館大学, 言語教育センター, 外国語嘱託講師(日本語) (50411244)
キーワード医療支援 / 医療制度 / 外国人受診者 / 医療ボランティア / 地域ネットワーク / 医療通訳 / 問診票
研究概要

今年度は、大阪府下のボランティア団体において、引き続き、運営委員会や講習会等に参加して参与観察を行うとともに、医療通訳をはじめとした実際の医療支援活動を務めるなどして調査・研究を行った。
また、大阪府内の公立病院で実際に使われている問診票(内科・外科・産科)の理解度を調べ、今後の医療コミュニケーションの向上に資するため、日本人・外国入各6名計12名に対して1対1の面接調査を行い、その結果を分析し、リソースとして日英語表記の内科問診票を開発した。これに関しては、第25回日本国際保健医療学会西日本地方会(2007.3.3 於:名古屋大学)で「医療現場で使われる目本語の改善に向けて 〜問診票理解の面接調査より〜」と題して発表した。
問診票調査を通して得られた知見を簡単にまとめると以下の通りである。
外国人(日本語能力試験1級合格)に特有に見られたのは、漢宇や語句の意味が理解できないことや医療習慣の違いに起因する問題点が多かった。また、日本語の使用を避けるために問診票に事実を書こうとせず、医療への悪影響が心配される例も散見された。
しかしながら、問題はむしろ、日本人にも理解しにくく、答えにくいような設問が多く見られたことにある。その理由は、大別して、医学用語や記号の問題と、不適切な質問の仕方や答える際の基準の曖味さから来る問題とがある。
これらの調査・分析を踏まえ、医師のアドバイスを受けながら、わかりやすい問診票のモデル(内科)を作成した。
問診票のわかりにくさは、単に外国人の日本語能力の問題ではなく、日本入も同様に感じている。それがストレスや誤解を生み、問診粟本来の機能を阻害するおそれがある。今後、できるだけ誰にでもわかりやすい日本語(いわゆる「ユニバーサルデザインされた日本語」)で書かれた問診票を開発し、その間診票の多言語化を進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 「医療通訳」の現状と課題-医療サポート団体の調査から-2006

    • 著者名/発表者名
      大谷晋也, 埋橋淑子, 内藤(都築)裕美, 楠木理香
    • 雑誌名

      大阪大学留学生センター研究論集 多文化社会と留学生交流 第10号

      ページ: 65-72

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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