• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

コーパスを用いた論文作成のための基本語彙・慣用的共起表現の抽出

研究課題

研究課題/領域番号 17652055
研究機関文化女子大学

研究代表者

三国 純子  文化女子大学, 服装学部, 准教授 (00301705)

研究分担者 近藤 安月子  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90205550)
小山 真理  東京外国語大学, 留学生日本語教育センター, 講師 (20308000)
小森 和子  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 研究員 (60463890)
キーワードコーパス / 共起表現 / 和語動詞 / 漢字 / 語彙
研究概要

ここ数年コーパスを利用した研究も増えているが,新聞や小説などが電子化されたテキスト,国語研究所による学習者作文コーパスなどが中心で,論文を基にした大規模なコーパスはあまり構築,公開されていない。本研究は,コーパスを用いて学術的な語彙や慣用的共起表現を明示するための基礎研究として位置づけられる。
平成19年度は,服飾・デザイン分野の論文をコーパス化した中から,抽出した和語動詞と単漢字について分析を行った。和語動詞は共起する名詞の頻度に着目し,論文で用いられる日本語の名詞と動詞の組み合わせの調査を行った。その結果,基本的な和語動詞が難易度の高い漢字語彙とともに用いられていることが明らかとなった。
また,単漢字は使用頻度の高いものを抽出し,他分野の使用頻度の高い漢字と比較して,分野を超えて横断的に用いられる共通の単漢字と,分野ごとに異なる特徴的な単漢字とに分類した。さらに,使用頻度上位の単漢字と,その漢字を使用した漢字語彙について調査を行った。その結果,使用頻度の高い漢字は,日本語能力試験3,4級レベルの基礎的なものが多いことが明らかとなったが,それらの漢字が構成している漢字語彙は,分野を超えて横断的なものと,分野によって異なるものとに分けられた。これらの成果をもとに,今後,漢字学習の効率化を図るための教材を作成していきたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 「コーパスを用いた論文作成のための慣用的共起表現の抽出」2008

    • 著者名/発表者名
      三国 純子・小森 和子
    • 雑誌名

      第16回小出記念教育研究論文集 第16巻

      ページ: 55-68

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「コーパスを用いた論文作成のための漢字及び漢字語彙の抽出」2008

    • 著者名/発表者名
      小山 真理・伊集院 郁子
    • 雑誌名

      文化女子大学紀要人文・社会学研究第16集 第16巻

      ページ: 59-74

    • 査読あり
  • [学会発表] 「コーパスを用いた論文作成のための漢字および漢字語彙の抽出」2007

    • 著者名/発表者名
      小山 真理
    • 学会等名
      第16回JSL(Japanese as Second Language)漢字学習研究会
    • 発表場所
      財団法人家庭クラブ
    • 年月日
      2007-11-17
  • [学会発表] 「コーパスを用いた論文作成のための慣用的共起表現の抽出」2007

    • 著者名/発表者名
      三國 純子
    • 学会等名
      第16回小出記念教育研究会
    • 発表場所
      東京女子大学
    • 年月日
      2007-06-30

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi