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2006 年度 実績報告書

複数の音声認識回路を利用した外国語学習システムの構築に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17652068
研究機関独立行政法人メディア教育開発センター

研究代表者

小野 博  独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (10051848)

研究分担者 大城 賢  琉球大学, 教育学部, 教授 (80280303)
高橋 美由紀  兵庫教育大学, 教育学部, 助教授 (30301617)
キーワード小学校英語 / 語彙学習 / e-learning / 短期・長期記憶 / 音声認識 / 文字学習
研究概要

小学校において総合学習の時間等で英語教育が実施されているが、中・高におけるコミュニケーション重視、文法・語彙学習軽視の英語教育への転換は、大学生の英語力の深刻な低下を招き、大学の英語教育にも大きな影響を与えている。大学では中・高の英語教育があてにならなくなったため、新入生対象の英語リメディアル教育が盛んになりつつある。大学における検証実験の結果、大学入学時に3級レベルの英語力があれば、e-learning教材による集中学習によって文法事項の習得は容易であるが、それに見合った英語語彙の習得はかなり困難であることがわかった。そのため、大学卒業時に「仕事に使える英語力」の習得を目指すのであれば、大学では英語による専門教育を通じ専門語彙を学ぶ以前に、小・中・高の間に3,000語程度の語彙を学習済みである必要がある。そこで、小学生を対象とした1000語程度のジャンル別語彙を選別し、それらを絵、音声、文字面の3方向から意識的に学習をさせる語彙学習ソフトを開発することとし、そのサンプルモデルとして、30語の学習・テスト教材を試作した。この学習教材はさまざまな場面設定によって、学習者(子ども)が興味を持ち、自ら進んで学習を行う自律性が養えるように工夫している。また、英単語を聞き、英文字を「見て、発音し、意味がわかる」までの単語の徹底的な習熟を目指した。その後、単語テストに進み、完全に習得できたと判断された場合は、指導者や父兄にもその単語が「完全に理解した単語」であるかを示した。すなわち、短期記憶・長期記憶の原理を利用し、反復学習を繰り返すことで確実に身についたかどうかの確認ができるようにした。今後は実際に小学生を対象に検証実験を行い、改良を進めたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 英語の早期教育の功罪2006

    • 著者名/発表者名
      小野 博
    • 雑誌名

      教育と医学(慶応義塾大学出版会) 54・10

      ページ: 28-37

  • [雑誌論文] 基礎英語力低下の現状と改善策(上)-中・高・大学生の英語力はなぜ下がったか-2006

    • 著者名/発表者名
      小野 博
    • 雑誌名

      英語教育(大修館書店) Vol.54 No.11

      ページ: 63-67

  • [雑誌論文] 基礎英語力低下の現状と改善策(下)-e-learning学習の検証実験と英語教育への提言-2006

    • 著者名/発表者名
      小野 博
    • 雑誌名

      英語教育(大修館書店) Vol.54 No.12

      ページ: 66-69

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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