本年度は、引き続き中国青島市等において調査活動を実施すると共に、新潟大学での国際シンポジウムに中国海洋大学のスタッフを招いて問題点等を検討した。また資料目録の作成作業を引き続きおこない、研究課題に関連する論文をまとめ公表した。 8月に実施した青島市調査においては、青島市梢案館に連日通った。同館所蔵の近代日本関係資料のうち、とくに戦時下の青島市行政に関する資料を集中的に調査し、必要資料を複写した。本年も引き続き中国海洋大学文学院の修斌教授から全面的支援を得て円滑に実施することが出来た。 また国立国会図書館等において、青島市や山東省の近代日本関係資料の調査を実施し、必要資料を複写した。なお部分的ではあるが、関連資料の資料目録を作成した。これらの目録については、順次ウェブ上に公開する予定である。 10月には新潟大学人文学部主催の国際シンポジウム「東北アジア地域ネットワークの歴史的構成」の開催を支援し、中国海洋大学文学院の修斌教授から報告をしていただくなどにより、本研究課題に関する問題点についても検討を進めた。これらの成果を踏まえて、今後の本研究の方向性を模索し、研究課題に生かすこととした。 以上の資料調査やシンポジウムにおける報告・議論を踏まえて、研究成果をまとめた。
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