研究課題/領域番号 |
17653002
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
飯田 高 成蹊大学, 法学部, 専任講師 (70345247)
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研究分担者 |
藤田 政博 政策研究大学院大学, 大学院政策研究科, 助教授 (60377140)
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キーワード | 基礎法学 / 心理学実験 / 法と経済学 / 法社会学 / 認知心理学 / ゲーム理論 / 状況認知 / 法の効果 |
研究概要 |
本研究は、人間の行動や意思決定に対する法規範の影響を、主として実験経済学の理論・方法を用いながら考察するものである。そして、従来の法と経済学の理論の妥当性や改善すべき点を探ることが副次的な目的である。実験においては、具体的な社会的文脈において「ゲーム構造」を人々はどのように認識するかを確認する予定である。 平成17年度中に行うことが予定されていたのは、(1)先行研究の調査と文献収集、(2)理論構築と予備実験、(3)(予備実験を踏まえた)理論の修正と平成18年度へ向けた実験のデザイン、の3点であった。 (1)まず、実験経済学および認知心理学に関する文献収集を行い、それをデータベース化する。収集した文献は、その後の効率的な文献管理と利用のために、可能な限り電子化して蓄積する。 (2)上記(1)をもとに、「人間の行動パターンの創出過程において法規範がいかなる役割を果たすのか」という観点から新たな理論構築を試みた。その成果の一部を論文の形でまとめている。 被験者の時間の都合上、今年度中に完了したのは以上までである。(2)で構築した理論・モデルを検証するためのパイロットテストは、今年の5月に行う予定となっている。予備実験は2段階で行うことを想定している。すなわち、最初に被験者20人程度の規模で試行的に行った後、40人規模で行うというものである。後者においては、被験者数を増やすというのみでなく、手続をより本実験に近づけた形で行う。
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