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2005 年度 実績報告書

実験ゲームの計量経済分析のための手法とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 17653021
研究機関京都大学

研究代表者

西山 慶彦  京都大学, 経済研究所, 教授 (30283378)

研究分担者 人見 光太郎  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (00283680)
梶井 厚志  京都大学, 経済研究所, 教授 (80282325)
中嶋 智之  京都大学, 経済研究所, 助教授 (50362405)
キーワード実験ゲーム / 計量経済分析 / 確率的効用関数
研究概要

本研究の目的は、ゲーム的状況における経済行動の理論とそのデータ解析手法の橋渡しを目指すものである。この分野はいまだほとんど手付かずであり、どのような計量経済モデルを用いるのが適切か、不明である。現状では、そのようなデータの一例として公共財の供給を舞台とする実験と二酸化炭素排出権取引を模した実験の2種類の実験結果が入手可能であるが、ゲームの構造が比較的単純な前者を最初の分析対象とする。この実験データを分析する統計モデルとして、Hitomi and Nishiyama(2005)は、効用関数のパラメータが確率変数であると言う設定の計量経済モデルを考案した。通常の計量経済モデルでは、確率的要因は誤差項として主に加法的に付与されるが、このモデルではリスク態度を特徴付けるパラメータが経済主体間で異なり、それが一定の確率分布にしたがっていると想定している。capacityが凸という条件下でDempster-Shaferの更新ルールが最尤更新ルールと一致することはGibloa and Schmeidler(1993)によって証明されているが、Kajii and Ui(2005)は、その逆、すなわちもしDempster-Shafer更新ルールと最尤更新ルールが同値であればcapacityは凸でなければならないことを証明した。Grant and Kajii(2005)では、Gibloa and SchmeidlerのMEUモデルとFinetti and Savageを一般化したMachina and Schmeidler(1992)のProbabilistically sophisticatedモデルが両立するクラスのモデルを調べ、それは主観的効用モデルを含む比較的一般的なクラスであることを示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Econometric modeling of heterogeneous utility functions2006

    • 著者名/発表者名
      K.Hitomi, Y.Nishiyama
    • 雑誌名

      Mimeo (発表予定)

  • [雑誌論文] Probabilistically Sophisticated Multiple Priors2006

    • 著者名/発表者名
      S.Grant, A.Kajii
    • 雑誌名

      Mimeo (発表予定)

  • [雑誌論文] Unemployment and Indeterminacy2006

    • 著者名/発表者名
      T.Nakajima
    • 雑誌名

      Journal of Economic Theory 126

      ページ: 314-327

  • [雑誌論文] Equivalence of the Dempster-Shafer rule and the maximum likelihood rule implies convexity2005

    • 著者名/発表者名
      A.Kajii, T.Ui
    • 雑誌名

      Economics Bulletin 4・10

      ページ: 1-6

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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