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2005 年度 実績報告書

新製品開発における不確実性低減のためのFFE理論に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17653032
研究機関東北大学

研究代表者

井口 泰孝  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90005413)

研究分担者 曹 勇  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10361122)
長平 彰夫  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10323122)
キーワード経営学 / 製品開発 / 不確実性 / イノベーション / FFE理論
研究概要

因果関係モデルを分析するソフトウェアを使用し、FFE段階における市場・技術両面の不確実性低減方策の実施内容の質及び量の程度とそれらの方策の間の相互関係、及びそれらがプロジェクトの成功に対して与えた影響を明らかにした。また、併せて、調査回答企業のうち革新的な新製品開発を行った企業の現地ヒアリング調査を実施し、業種・製品別に革新的な製品開発に成功した企業と、失敗した企業との間のフロントエンド段階でのマネジメント手法についての比較検討を行った。その結果、フロントエンド段階での「市場の不確実性低減」については、市場規模の理解と価格感応度の理解、「技術の不確実性低減」については、技術的要求の理解と技術的問題解決法の理解に大きな違いがあることを判明した。またNational Innovation System(NIS)等の観点から「ターゲットドリブンモデル」についての考察をも踏まえ、SGMやPACEとは異なる全く新しい、萌芽期の製品開発におけるFront End Innovation(FEI)のプロトタイプモデルを構築する。また、現地ヒアリング調査の結果から革新的な製品ほど、プロジェクト計画の策定時に、マーケティング情報をコンサルタントから、技術情報を大学から、取り入れているなど外部情報を活用している企業において成功率が高いことが明らかになった。さらに、東北大学のケーススタディ研究からは、革新性が高い製品ほど、製品開発チームをトップがサポートし、経営資源を優先的に配分することが重要なこと、製品開発チームリーダーの資質として、チームメンバーとのコミュニケーション能力、外部の資源への対応の柔軟性が重要であることも明らかにした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] University-Industry Cooperation in Japan : Some New Evidence from Universities2005

    • 著者名/発表者名
      Yong CAO
    • 雑誌名

      Technology Management : A Unifying Discipline for Melting the Boundaries (T.R Anderson et al.(eds.)) IEEE Publishing

      ページ: 75-83

  • [雑誌論文] 大学から見たベンチャー起業の必要性と将来展望2005

    • 著者名/発表者名
      曹 勇
    • 雑誌名

      日本金属学会誌:まてりあ Vol.44,2

      ページ: 93-96

  • [雑誌論文] ‘Fuzzy front end' practice in innovating Japanese companies2005

    • 著者名/発表者名
      Nagahira Akio
    • 雑誌名

      International Journal of Product Development Vol.2 No.3(印刷中)

  • [雑誌論文] 新製品開発プロセスの前段階における産学連携の有効性に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      長平彰夫
    • 雑誌名

      産学連携学会第3回年次学術大会論文集 論文集

      ページ: 39-40

  • [雑誌論文] 新製品開発の前段階におけるオープン・イノベーションの効果に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      長平彰夫
    • 雑誌名

      研究技術計画学会第20回年次学術大会論文集 論文集

      ページ: 423-426

  • [図書] 『標準MOTガイド』の第二章2006

    • 著者名/発表者名
      曹 勇
    • 総ページ数
      32
    • 出版者
      日経BP社

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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