研究概要 |
本研究では,90年代から05年初頭に至るまで不況に苦しんできた日本企業の再生に向けて,とるべき「財務改革」と「事業構造改革」は,どのようなアプローチによって可能になるかを理論的,かつ政策的に究明する研究である. そのために,本年はまず「財務改革」のための基本原則を追及し,負債削減方法や自己資本増強の方法を理論的かつ政策的に研究した.これらの方法には民間の対策だけでなく,官による対策も含まれる.次いで,「事業構造改革」を通じた,利益の出る構造の創出方法を研究した.後者には、リストラによる事業再編や組織再編、さらには収益向上への新しいビジネスモデルや新事業の構築が必要である。 このような日本企業の再生に役に立つ理論の構築を、次の第11項の「研究発表」で示す著作において試みた。
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