研究概要 |
本研究では,企業の再生に向けて,とるべき「財務改革」と「事業構造改革」は,どのようなアプローチによって可能になるかを理論的,かつ政策的に究明する研究である. そのために,本研究プロジェクトの2年目になる今年度は、(昨年度が主として邦文の学術書を出版したのに対し)、このテーマで英文書を海外で出版した(以下の11を参照のこと)。 また本年度は、本研究課題にある「企業再生の組織論的研究」の糸口を見出すことに腐心し、ようやく「市場取引重視」では価格の自動調整機能による需給均衡が達成しがたいことから、企業再生には「需給均衡化の組織」(Demand-based Organization; Organization for Supply-Demand Adjustment)を構築することが必要であることを発見した。そのような組織設計を来年度の研究企画に入れることができた。このアイデアは、まだ世界中でだれも発想しておらず、平成19年度は「需給均衡化の組織」の理論を開発することに集中する計画である。
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