研究課題/領域番号 |
17653042
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
小倉 昇 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 教授 (10145352)
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研究分担者 |
弥永 真生 筑波大学, 大学院・ビジネス科学研究科, 教授 (60191144)
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キーワード | 環境会計 / 知的資産 / リスクマネジメント / 戦略コミュニケーション / バランススコアカード / 目標管理 / 企業価値 |
研究概要 |
本年度の研究は、(1)環境会計情報、知的資産情報、経営リスク情報など多元的価値情報の開示方法についてのサーベイ研究と、(2)企業内における階層的な情報伝達の仕組みとして戦略コミュニケーションの実態調査を行った。 (1)の研究では、環境会計情報が日本企業の環境報告書(または社会責任報告書など)においてどのような形で開示されているか、また、有価証券報告書の中で知的資産情報と経営リスク情報が開示されている程度についてサーベイ調査を行った。また、同様の項目について2004年から2005年の開示情報の比較を行った。これらのサーベイ調査からえられた資料を利用して、次年度では多元的な価値情報の開示が資本市場の評価に与える影響を検証する予定である。 (2)の研究では、経営戦略に関連する情報を組織内で伝達する仕組みとして、目標管理とバランス・スコアカード(BSC)を取り上げ、日本企業における実態調査を行った。目標管理は、すでに日本企業の半数以上が導入し、20年以上の歴史を持つ伝統的なスタイルのマネジメントシステムであり、BSCは1990年代に米国で開発され、2000年前後から日本企業の導入例も増え始めている新しいスタイルのマネジメントシステムである。本年度は、日本企業における両者の導入状況を、別個に調査し、いずれのケースにおいても経営戦略を反映した価値情報を組織階層に沿って伝達する戦略コミュニケーションの機能が、マネジメントシステムの評価に影響を与えていることを導き出すことができた。次年度は、目標管理とBSCの比較に焦点を合わせた研究に発展させる計画である。
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