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2005 年度 実績報告書

EU経済圏の拡大と在欧日系企業の管理会計・原価管理の現地適応の試行研究

研究課題

研究課題/領域番号 17653043
研究機関香川大学

研究代表者

井上 信一  香川大学, 経済学部, 教授 (10104704)

キーワード拡大EU / 日系企業 / 管理会計 / 原価管理 / 現地適応 / パイロト・スタディ / 棲み分け / 地域特性
研究概要

本年度は、これまでの旧西欧地域を中心にした調査研究と拡大EU地域における地域特性、経済特性の概要の把握と共に、日系企業の経営管理と管理会計の概要を、ヴィースバーデン大学をベースに面談調査を実施した。具体的には電気機械産業の日系企業への面談調査とヨーロッパ地域におけるEU拡大の実態と日系企業への影響を解明するため、日系企業とJETROへの聞取り調査を中心に資料収集も行った。
1)EU拡大と日本の多国籍企業に関する文献、資料の収集と分析を行い、その概要を明らかにしている。2)これまでのヨーロッパの日系企業への管理会計・原価管理のフィールド・スタディとの比較により、拡大EUのケースの概要とその特性を究明している。3)ヨーロッパの日系企業について、スエーデン(北欧)、英国、ドイツ(旧西欧)、チェコ、ポーランド、オーストリア(中欧)のケースについて、経営管理、管理会計、コストマネジメントの地域特性とその現地適応について面接調査を行った。その結果、旧西欧(EU9)、拡大西欧(EU15)と拡大EU(チェコ、ポーランド:EU25)の間には、EUといっても、文化、社会、政治、経済、経営風土の多様性が大きく、これまでの伝統に深く依存している面と急速に統合化(均質化)している面がみられることも明らかになった。4)個別企業の面談調査による管理会計・原価管理の実証研究と共に、拡大EUと日系企業の事業展開の全体像を得るため、スエーデン、ロンドン、ドイツ、ポーランドのJETROで、EU拡大と日系企業の展開に関するヒアリング調査と関連資料の収集を行い、データ、資料の整理を行っている。
次年度には、伝統的欧州と拡大EUへの日系企業の進出状況を、地域本社、R&D、製造、販売、管理会計、原価管理の面での地域別特性、棲み分けを意識した実態調査を継続して行う。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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