研究課題/領域番号 |
17653046
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
伊藤 公雄 京都大学, 文学研究科, 教授 (00159865)
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研究分担者 |
冨山 一郎 大阪大学, 文学研究科, 助教授 (50192662)
山中 浩司 大阪大学, 人間科学研究科, 助教授 (40230510)
川村 邦光 大阪大学, 文学研究科, 教授 (30214696)
牟田 和恵 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (80201804)
丹羽 美之 法政大学, 社会学部, 助教授 (00366824)
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キーワード | 社会学 / コンテンツ・アーカイブ / 民俗学 / 基礎法学 / 文化人類学 |
研究概要 |
本年度、当研究プロジェクトでは、主に1.ポピュラーカルチャーを対象とした映像資料のパイロット版作成および、2.人文・社会科学における映像研究・実践のマッピングを行なった。 1.に関連して、伊藤公雄と山中千恵が、それぞれイタリアと韓国において、また、国内では、丹羽が首都圏で、さらに京大・阪大のメンバーにより関西圏で、調査および撮影をおこなった。その撮影素材を利用して作成されたものを含むパイロット版の一部は、映像作成の過程などを理解するため研究メンバー自身がその作成(企画構成・調査・撮影・編集)に関わった。そのために、映像作家の藤岡幹嗣氏を講師として招き、撮影および編集などの講習を受けた。出来上がったパイロット版を研究素材に、文字を中心とした記録では捉えきれなかったポピュラーカルチャーの社会性を明らかにするとともに、映像を用いた社会学的分析の可能性とその方法論についての検討を行なった。また、映像作品を共同で作成するという教育的な意義についても議論された。 2.に関しては、社会学以外の人文・社会科学の諸分野において、映像というものがどのように研究され、また利用されてきたのか、ということを研究し、マッピングを試みた。さしあたっては、『電子メディアを飼いならす』(せりか書房、2005)の編著者である飯田卓氏と原知章氏を講師とした研究会を開催し、文化人類学が映像というものとどのように対峙しているのかを議論した。
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